November 12, 2021 | Architecture, Design | window on the world
〈ロサンゼルス郡立美術館(LACMA)〉を筆頭に美術館が林立する街の中心部に、映画製作にまつわるミュージアムが開館した。
とはいえすべてが新築ではなく、一部は元デパート(旧MAY COMPANY BUILDING)。市の歴史文化的モニュメントとして指定を受けている、建物好きにはなじみ深い1939年築の物件だ。優美な曲線から「ストリームライン・モダン」という建築スタイルで愛されるが、その背後に、コンクリートとスチール、ガラスの球状構造が建築家レンゾ・ピアノの設計で新たに足された。
2008年に同じくピアノがデザインした、真隣にあるLACMAの新館2つにも中庭を通してアクセスができ、新旧の建築パビリオン的な楽しみ方も期待できる(LACMA本館は現在建て替え中で、2024年に完成予定)。着工から6年、映画産業の街にふさわしいモニュメントが誕生した。