October 1, 2019 | Architecture | casabrutus.com
半世紀以上にわたり、あくなき挑戦を続ける建築家・磯崎新(1931〜)の姿勢を映し出す意欲的な展覧会『磯崎新の謎』展が、11月24日まで開催中だ。
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今年プリツカー賞を受賞した、磯崎新の姿勢に迫る展覧会『磯崎新の謎』展が開催中だ。日本建築界の大重鎮である磯崎は、1931年、大分県生まれ。英国王立建築家協会ゴールドメダル(1986)、ヴェネツィア・ビエンナーレ建築展金獅子賞(1996)などを受賞しており、バルセロナオリンピックの屋内競技場〈パラウ・サン・ジョルディ〉(1990)、原美術館の別館〈ハラ ミュージアム アーク〉(1988)、〈群馬県立近代美術館〉(1974)、〈水戸芸術館〉(1990)など、国内外で100を超える建築作品に携わっている。さらに、建築の枠を超え、思想、美術、デザインなど多岐にわたる分野で活躍する世界的にも稀有な存在でもある。
磯崎の地元である大分での開催となる本展では、キュレーターにアリック・チェン、印牧岳彦、松井茂、藤村龍至を迎え、「いき」「しま」の2つのテーマを軸に磯崎の思考を紐解く。
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「いき」では、〈クーパー・ヒューイット国立博物館〉にて開催された『MAN TransFORMS展』(1976-77年、ニュー ヨーク)、〈パリ 装飾美術館〉(1978年、パリ)にて磯崎が企画した『間:日本の時空間』展で発表したインスタレーション作品など、これまで紹介される機会の少なかった実験的な作品を中心に展示する。
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「しま」では、活動初期の60年代から現在に至るまでの都市計画を紹介し、各計画に共通する論理を追う。