September 22, 2019 | Architecture, Design | casabrutus.com
〈森ビル〉が30年の歳月をかけて構想を描いてきた「虎ノ門・麻布台プロジェクト」の一部が、ついに明らかに。〈六本木ヒルズ〉と〈虎ノ門ヒルズ〉の中間点に位置し、さらに〈アークヒルズ〉にも隣接する、過去最大級のプロジェクトがついに着工しました。
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1989年に街づくり協議会を設立し、以来30年にわたって〈森ビル〉が取り組んできた「虎ノ門・麻布台プロジェクト」が、ついに着工。竣工予定は2023年3月。敷地面積は約8.1ヘクタールに及び、高さ330mのメインタワーを含む3棟の超高層タワーを擁する。〈六本木ヒルズ〉〈虎ノ門ヒルズ〉〈アークヒルズ〉の中間に位置し、それぞれを接続する、過去最大級の”ヒルズ”が誕生する。
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3棟で計1,400戸の住宅、約20,000人もの就業者を想定した約213,900㎡に及ぶオフィス面積。さらに、150店ほどが集まる商業施設&フードマーケットや、日本初進出となるラグジュアリーホテルと都心最大級のインターナショナルスクールまで備えており、生まれるのは街そのもの。〈アークヒルズ〉における〈サントリーホール〉や〈六本木ヒルズ〉における〈森美術館〉のようなミュージアム&ギャラリーの新設と、街全体を活用したアートイベントも想定しており、芸術・文化の面にも期待がかかる。
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3棟の超高層タワーの外観デザインは、日本では〈国立国際美術館〉〈あべのハルカス〉などを手がけた建築家のシーザー・ペリが創立した、アメリカの事務所・PCPA。低層部の建築とランドスケープはイギリスのトーマス・ヘザウィックがデザインしており、これがヘザウィック・スタジオの日本での初プロジェクトとなる。他にも、メインタワーの商業空間デザインを藤本壮介が手がけるなど、世界から一流のクリエイターが集結。居住空間、商空間、オフィス、ギャラリーなど多様な施設をシームレスに結びながら、緑に溢れる中で人々の交流を促していく、大きな“広場”のようなエリアを創出していく。
東京の新たなランドマークが生まれること必須。どんなラグジュアリーホテルが入るのか? など、期待とともに続報を待ちたい。