March 17, 2016 | Design, Architecture | casabrutus.com | text_Aya Hasegawa editor_Akio Mitomi
オランダの巨匠リートフェルトの名作《ユトレヒト》アームチェアのために、ベルトイアン・ポットが特殊なジャカード織のテキスタイルをデザイン。現代的センスが加わったコレクターズ・エディションが今年のミラノサローネで発表となる。
今年も世界最大規模の家具の見本市、ミラノサローネの開催が間近に迫っている。来年創業90周年を迎える〈カッシーナ〉は、今回《ユトレヒト》のコレクターズ・エディションを発表する予定だ。オランダの若手デザイナー、ベルトイアン・ポットが、今の時代だからこそ実現できる何かを取り入れたいという思いのもと、《ユトレヒト》アームチェアのために3種類の特殊なジャカード織のテキスタイルをデザインした。モダンでブロック彫刻的形状の《ユトレヒト》からインスピレーションを得た図案は、リートフェルトによるデザインアイコンに現代的なエッセンスを加えた。リートフェルトを輩出したオランダのクリエイティヴィティへのオマージュとして、テーラーメイドのドレスのような3種類、限定90台ずつが販売となる。
また、アートディレクターに就任したパトリシア・ウルキオラが、フィエラ会場のスタンドデザインを担当。リートフェルトが1955年オランダで建設したパビリオンから、インスピレーションを得てデザインするという。