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持続可能な環境保護と創造性に溢れるスウォッチ新社屋。

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February 10, 2020 | Architecture | window on the world

スウォッチグループの新本社屋が、2019年10月、スイス、ビール/ビエンヌ市に竣工した。

全長240m、幅35m、高さは最高で27mにおよぶ木造グリッドシェル構造のファサード。オフィス空間の外皮の役割も果たし、光を遮断するパネル、透明、半透明の3種のパネルを効果的に使用。

設計は、ハイブリッド木造建築の第一人者として世界的評価の高い坂 茂。訪れるものの目を惹きつけるのは、スウォッチ本社と、博物館や会議場を収容する〈シテ・ドゥ・タン〉を繋ぐ巨大なファサードだ。断熱や排煙などさまざまな機能を持った3種・2,800個ものエレメントが木造グリッドシェル構造を覆い、木構造建築として世界最大級の規模を誇る。

建物内部は、地下水を利用する冷暖房、太陽光発電による自然エネルギー利用など、長年にわたりサステイナブルな建築に取り組む坂らしさが発揮された作品となっている。〈シテ・ドゥ・タン〉内のオメガとスウォッチの博物館は一般にも開放されており、街の新たなランドマークとなるこの建築を味わいにぜひ訪れてみたい。

スウォッチ本社内部。

〈Cité du Temps〉

Nicolas G. Hayek Strasse 2, 2502 Biel/Bienne Switzerland。11時〜18時(土・日10時〜17時)。月曜休。入館無料。

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