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京都に誕生した、新たなライフスタイルホテル〈MOGANA〉。

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December 21, 2018 | Travel, Architecture, Design, Food | casabrutus.com

建築家・山口隆設計のホテル〈MOGANA〉が京都・中京区に誕生。京都伝統の町屋建築を再解釈した空間で、淡路島の食材を使用した朝食、〈SHIGETA〉とコラボしたアメニティなどが楽しめる、ラグジュアリーなライフスタイルホテルだ。

黒一色のインテリアに、窓外の緑が映える「MOGANA BLACK」一泊・朝食つき70,000円〜。

室町時代、間口の大きさで税金が決まっていたことから、京都では「鰻の寝床」と呼ばれる細長い敷地に、多くの町家が建てられた。中京区の二条城に誕生した〈MOGANA〉は、そんな伝統ある京町家建築を再解釈したコンパクトホテルだ。

特徴的なのは、京町家でしばしば設けられた坪庭、中庭、通り庭といった庭を適所に配することで、全23室の客室から、緑を眺めることができる点。坪庭は垂直の壁に植栽を施しており、6~8階の高層階の窓からも、緑を間近に感じられる。特に部屋一面が黒いインテリアの「MOGANA BLACK」、反して白いインテリアの「MOGANA WHITE」といったモダンな内装の部屋からは、この緑がはっとするほど映えて見えるはずだ。

垂直面に緑の植栽を施した、立体的な坪庭。地面に敷き詰められた岩の間から霧が発生し、幻想的な景色を見せる。

また、部屋着やアメニティ、食材なども、このホテルでしか味わえないものを厳選。朝食「Fukiyose」は、「日本人のための薬膳」を提案する国際薬膳学院と協働した、美と健康を意識したメニュー。食器もオリジナルの品で、淡路島在住の作家による陶器ブランド〈Awabiware〉によるものだ。シャンプーなどのアメニティは、ホテルでは初めて〈SHIGETA〉とのコラボレーション品を提供。ファッションブランド〈matohu〉デザインの部屋履き、クッション、歯ブラシは、部屋ごとにバリエーション豊かに展開する。

朝食「Fukiyose」の一例。古代から平安時代にかけて京都の朝廷にも献上されていたという、淡路島の食材を使用。

客が京都の食文化を楽しめるよう、あえて夜の食事は提供しないというコンセプトも斬新。とはいえ、「外で食べたけど、少しお腹が減った」「ちょっと飲み足りない」という人に向けた、夜食メニューや部屋呑みセットも用意。宿泊者の滞在を豊かにする工夫に満ちたホテルだ。

〈MOGANA〉

京都府京都市中京区小川通御池下る壺屋町450 TEL 075 606 5281。全23室。チェックイン15時、チェックアウト12時。

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