May 22, 2018 | Architecture, Art | casaburtus.com | text_Kaori Nakada
建築家、ル・コルビュジエが都市デザインしたインド、チャンディガールに焦点を当てた展覧会が5月26日からスタート。場所は改装を終え、リニューアルした〈建築倉庫ミュージアム〉だ。

これまでにフランスの〈サヴォア邸〉やマルセイユの〈ユニテ・ダビタシオン〉、日本では上野の〈国立西洋美術館〉など、世界に名を残す建築作品を世に生み出した、ル・コルビュジエ。彼の魅力は建物本体だけではなく、建築物が建つ場所の環境や風景、風土、文化を尊重した都市デザインにもある。
その彼が世界でただ1つ、都市計画を実現したインドのチャンディガールに焦点を当てた展覧会『ル・コルビュジエ / チャンディガール展 –創造とコンテクスト-』が5月26日から〈建築倉庫ミュージアム〉でスタートする。展覧会では、実際の建築資料や模型、コルビュジエ自身が描いたオリジナルスケッチ、油彩画、リトグラフが公開され、彼が考えた“土地と建物”の関係性を垣間見ることができる。

さらに写真家・ホンマタカシが、2013年にチャンディガールに訪れて撮影した現地の風景と、そこに暮らす人々を撮影した写真、映像も展示。ホンマの作品を通して、模型だけではわからない都市のリアルを紹介していく。
多種にわたる作品によって、チャンディガールで建築家、ル・コルビュジエが感じて、生まれた思想とは、どんなものだったのか。ぜひ、足を運んでみたい。