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ロウリュで蒸気をきれいにつくる銅製のひしゃく。“サ道”の味わい深い伴走者に。【今日の逸品】

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January 16, 2025 | Design | 今日の逸品 | casabrutus.com『サウナ愛好家・谷尻誠&ムロタマユが選ぶ。ととのう! サ活アイテム12選。』より

カーサ ブルータスの人気企画「10選」シリーズから、こだわりの逸品をジャンルレスに日替わりでご紹介します。

〈ファイヤーサイド〉の《コッパーロウリュひしゃく》

《コッパーロウリュひしゃく》8,580円。Φ112×H45mm(全長430mm)。
ひしゃくで桶に入った水をすくい、サウナストーンにかけて蒸気を発生させる。〈ファイヤーサイド〉の《コッパーロウリュ桶》。20,350円。Φ236×H154mm(全高300mm)。
ひしゃくには3つの小さな穴があり、そこから細く水を注ぐことができる。

フィンランドのサウナ入浴法のひとつで、ストーブの上で熱した石(サウナストーン)に水をかけ、蒸気を発生させる「ロウリュ」。高温で立ち昇る蒸気によって、湿度と体感温度を上げ、さらに発汗を促していくのだ。その際に大切なのが注ぐ水の細さと量。

「たくさん蒸気がほしいからって、サウナストーンに大量の水をかけると、石の温度が一気に下がってしまいます。その点、このひしゃくは、3つの小さな穴が空いていて、とても繊細に水をかけることができます。水の細さが絶妙で、パチパチ、シュー、ジュワッと心地よい水のはぜる音が立ち、程よい蒸気が昇っていきます。『石の声を聞く』という言葉があるのですが、いいロウリュをするとすごく気持ちのいい音がします。これを使えば壁に水をかける『ウォーリュ』もいい具合なんですよ」(建築家・谷尻誠)

素材はコッパー(銅)で、金属を切断せずに加工する、職人の熟練の「へら絞り」によって生まれる形は、用の美を体現するかのよう。柄にはブナの木を使用している。

もちろん、施設によってはセルフでロウリュはできないところも。ゆえにどこでも活躍という訳ではないが、緑青が発生するなど経年変化が出やすいコッパー素材は、“サ道”の味わい深い伴走者となってくれるはずだ。

公式サイト


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