January 15, 2025 | Design, Food | 今日の逸品 | casabrutus.com『よく切れて美しい。料理が美味しくなる包丁10選。』より
カーサ ブルータスの人気企画「10選」シリーズから、こだわりの逸品をジャンルレスに日替わりでご紹介します。
〈KiKU〉の《ブレッドナイフ》
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「美しいことも機能のひとつ」と金工作家の竹俣勇壱は言う。ステンレスのカトラリーや食器からキッチンまで、竹俣が作るものはなにしろ美しい。ステンレスのブレッドナイフもしかり。鏡面仕上げの刀身も少し反ったフォルムも、すこぶるエレガントだ。古色仕上げが施されたハンドル部分を、真鍮のリベットで留めてあるのもさすが!
もちろん切れ味のよさは言うまでもない。実はパンを切る場合に重要なのは、刃先の切れだけでなく刃の表面のテクスチャー。ここがマットだと抵抗が生じて切りにくくなる。竹俣は、刃を鏡面仕上げにすることで抵抗を少なくした。ハンドルにはずっしり重厚感があって、余分な力を入れなくてもパンに気持ちよく刃が入る。
ステンレスなのでサビや変色の心配が少なく、手入れも簡単で美しさが長く続く。ナイフそのものの美しさに加えて、使う時のしぐさが品よくきれいになるのも竹俣のナイフの特徴で、だからこそ「美しいことも機能のひとつ」なのである。
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