January 14, 2025 | Food, Fashion | a wall newspaper
ミクソロジーのラボを持つ〈グッチ ジャルディーノ〉は、イタリア・フィレンツェに続く世界で2つ目のバーです。
大阪・関西万博の開催が目前に迫る大阪は、今もっとも活気に溢れ注目を集める街。そのダイナミックな鼓動に共鳴して誕生したのが、日本初上陸となったバー〈グッチ ジャルディーノ〉だ。落ち着いた雰囲気のレセプション、メインバー、プライベートを求めるゲストのための個室から、独自の革新的なラボラトリーまで、約109平米にも及ぶ空間でブランドの世界観を展開する。なかでもメイド・イン・イタリーの上質な家具と、日本の伝統的な意匠が融合するメインバーは優美さもひときわ。洗練された非日常が待っている。
グッチが大阪、ひいては関西をどう解釈し、ならではの一杯に仕立てたのかも大いに気になるところ。手がけるのはミクソロジストである、バーマネージャーのセバスチャン・ヴィゲラ。カクテルは彼がこれまで旅してきた関西の風景にインスパイアされる形で構築されている。
シグニチャーカクテルには桜と金木犀のエッセンスを融合し、イタリアの文化と日本食材への愛を表現した「大阪アモーレ」、ミルクウォッシュしたジャパニーズウイスキー《響》を自由なスタイルで味わう「生きがいニート」など、味わいもネーミングもオリジナリティ溢れるものが揃う。
パスタを餃子に見立て、3色のソースでフィンガーフードとして楽しむ「餃子 ボロネーゼ」、濃厚なチョコレートを大阪らしいたこ焼きに仕立てた「たこ焼きチョコレート」などバーフードもユニークさが際立つ。
さらに注目すべきはラボラトリー。メインバーとは雰囲気を一転し、まさに実験室そのもの。白浜の浜辺の静かな波からイメージを膨らませ、海藻エキスを加えたソルティな一杯や、生駒山の活気ある尾根からインスパイアされた、大地と森を感じる一杯などを、ペアリングフードとともにコース仕立てで味わう。感性を刺激する心地よさに浸りたい。
〈Gucci Giardino〉
ラボラトリーや8名までの個室は共に要予約。大阪府大阪市北区梅田2-2-22 ハービスPLAZA ENT 2F TEL 06 6343 0080。17時〜24時(23時LO)。不定休。
セバスチャン・ヴィゲラ
チリ・サンティアゴ出身。イタリア人の母を持ち、ニューヨーク、ローマ、リヨンなど世界各地を旅しながらミクソロジーとワインの研究を重ねる。日本在住歴は10年以上で、イタリアと日本の伝統への深い敬意の持ち主。