June 11, 2017 | Art, Architecture, Design | a wall newspaper | photo_Wolfgang Volz, Georges Rousse, Lionel Pagés text_Naoko Aono
長い時間と労力をかけ、常識では考えられない壮大なスケールの作品を制作するアーティストや建築家たち。『「そこまでやるか」壮大なプロジェクト展』は8組の作家の作品とそのプロセスを追う展覧会だ。
クリストとジャンヌ=クロードの《フローティング・ピアーズ》は長さ約2.5kmの仮設の桟橋。昨年、イタリアの湖に2週間だけ出現し、100万人の人々が水上散歩を楽しんだ。ジョルジュ・ルースの作品は薄い木の板を組み合わせ、ある一点から見たときだけ完全な円になるインスタレーション。西野達はギャラリー内にいかにも日本らしい宿泊施設であるカプセルホテルを作る。その他、石上純也や淺井裕介ら、作品に尋常ではないエネルギーを注ぎ込む作家たちが参加する。
彼らの情熱がどこからくるのか、彼ら自身の答えは様々だけれど、その熱意は経済効率などとは違う価値観を提示してくれる。今、この時代だからこそ必要なプロジェクトだ。