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【サローネ速報】建築家・田根剛による〈シチズン〉のインスタレーション、再び!

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April 12, 2016 | Design, Architecture | casabrutus.com | photo_Massi Ninni text_Hisashi Ikai editor_Akio Mitomi

2014年のミラノサローネで発表したインスタレーション「light is time」が大きな話題を呼んだシチズン。今回も再び、DGT Architectsの田根剛、LUFTZUGの遠藤豊とのコラボレーションのもと、根幹を支える思想は同じくしながら、コンセプトを発展させ、驚異の空間をつくり出した。

インスタレーションをデザインした田根剛。Aの空間にて。
今回テーマにしたのは「time is TIME」。自然の法則に基づきながらも、人は時間を測定し、区切り、判別しながら日常の生活を営む。一刻一刻と進化し、変化していく時間にもう一度焦点をあてるべく、前回を上回る12万個の地板(腕時計の内部にある細かな部品を支えている基盤)をワイヤーで固定して、1000㎡の空間に張り巡らせた。
BからAの空間を望む。
会場はAとBの2つの空間に分かれ、Aの空間は「オーガニック、アナログ」などをキーワードに地板をランダムに配置。一方で、Bの空間は「システマティック、デジタル」といった言葉をもとに、整然と配列している。

まったく違ったルールで整理された2つの空間のはずなのに、しばらくじっと見つめていると、2つのスペースが徐々に交錯しはじめ、まるで光の粒が不思議な法則の元に動き出しているようにさえ見えてくる。
シルバーの地盤が12万個用意された。
ときにそれは天体の動きにも似ていて、意識を別の場所に移動させ、心を和ませてくれる。現代社会で人々は時間に追われ、物事が何もかもが素早く、忙しく動き回っている。しかし、地球上に流れる時間は、太古の昔からなにも変わっていないのではないかとこの展示は感じさせてくれる。

場内では、このインスタレーションを背景に、女性のための新感覚ラグジュアリーウォッチ《CITIZEN L Ambliuna》や薄さ1mmのムーブメントを用いた《Eco-Drive One》といった最新モデルを紹介。また、オープニングを記念して、行われたアコースティックピアノと電子音楽のライブセッションは、さらに会場の雰囲気をもり立てていた。

time is TIME

〈Superstudio più "Art Point"〉
Via tortona 27, 20144 Milano
 ~4月17日。10時~21時(最終日は18時まで)。公式サイト ハッシュタグは #citizen_ms。

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