August 29, 2024 | Design | casabrutus.com
〈designshop azabu〉にて『1989 内田繁デザイン展 -ディア・ベラ復刻と共に-』展が開催。これに合わせ、卓上時計《Dear Vera II》が復刻を果たす。
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内田繁(1943-2016)は、商・住空間のデザインにとどまらず、家具、工業デザインから地域開発に至る幅広い活動を国内外で展開した、日本を代表するデザイナーのひとりだ。毎日デザイン賞、芸術選奨文部大臣賞、紫綬褒章、旭日小綬章など数々の受賞歴を持つ。
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そんな内田にとって、1989年はエポックメイキングとなる年だった。内田がアートディレクションとインテリアデザインを手がけた、日本初のデザインホテル〈ホテル イル・パラッツォ〉が開業したのだ。内田は、建築デザインに20世紀を代表するイタリア人建築家アルド・ロッシを起用。ロッシは、西洋と東洋、過去と未来の融合をテーマに、教会や日本の仏教、寺院などから着想を得てデザインを行った。翌年1990年にロッシは建築界のノーベル賞と言われる「プリツカー賞」を受賞している。ロッシとの協業は内田の作風に大きな影響を与えていくことになる。
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『1989 内田繁デザイン展 -ディア・ベラ復刻と共に-』は、1989年の2人の鬼才の偉業をプロダクトと共に感じることができる展覧会だ。2023年、〈内田デザイン研究所〉が〈ホテル イル・パラッツォ〉をリニューアルした際、内田とロッシへのオマージュとして復刻した《Dear Morris》(1989年、ホールクロック)など、内田がこのホテルのために手がけたさまざまなプロダクトを紹介する。
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展覧会に合わせ、卓上時計《Dear Vera》(1989年)を復刻。初回ロット限定50個に限りシリアルナンバー入りにて予約を受け付ける。なお、《Dear Vera》は、同時期(9月5日~9月29日)にフランスのOGATA Parisにて開催される内田繁の展示でも出品する。