April 15, 2024 | Vehicle, Design | Chill CARS
2010年頃までは、コンパクトカーといえば小型ハッチバック車だったが、今や小型SUVがそれを担う時代となった。
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そこで小型車が得意な〈ダイハツ〉は19年にこのクラスに《ロッキー》を投入。〈ダイハツ〉が開発を主導した《トヨタ・ライズ》とともに好調な販売を記録中だ。
しかし現行の《ロッキー》は実は2代目。今回の取材車である初代は、1990年から97年まで販売されていた。悪路に強い本格的な四輪駆動車だったが、今となってはあまり知られていない。
初代《ロッキー》のキーワードは「都会派」。80年代には四輪駆動車の快適性向上が進んだが、さらに一歩進んで、若者がカジュアルに乗用車感覚で乗れる四輪駆動車を目指していた。
そのため外装からはゴツゴツしたディテールが極力排され、ピーコックグリーンなどの明るい外装色も用意された。ダッシュボードの雰囲気にも無骨さはなく、シートカラーも鮮やかな色合いに。一方で高い悪路走破性や着脱式のルーフなど、従来の四輪駆動車が持っていた趣味性や、自然が似合う性格を併せ持っていた。
ところが今見ると、都会派を謳った《ロッキー》でも、ハードな四輪駆動車に感じられて面白い。
アウトドアを楽しむ人口が増えた今日、四輪駆動車の人気は高い。しかしコンパクトなモデルは少ないのが現状だ。初代《ロッキー》のような小型の四輪駆動車が生まれれば、大きな話題になるだろう。
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