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小寺慶子のレストラン予報|とり 難波〈麻布十番〉

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March 8, 2024 | Food | RESTAURANT FORECAST

焼鳥激戦区で人気をひトリ占めするでしょう。

前菜3種(豆腐、ささみと春菊、菜の花のおひたし)、ひとくちTKG。

職人の世界はアマくない。鮨も天ぷらも鰻もそして焼鳥も、技を身につけるためには、それ相応の時間と経験が必要だ。

老舗の大衆店から予約困難な高級店まで、さまざまな焼鳥店が集う麻布十番に昨年末オープンした〈とり 難波〉。大将をつとめる井口勝広さんは、焼鳥の世界に入って30年というベテラン。原宿の焼鳥店で腕を磨いたのちに立ち上げた、中目黒の〈いぐち本店〉は “東京焼鳥のニュースタンダード” として人気を集めた。

新天地では「行き着くところはやはり王道」という、かねてから自身の胸にあった思いを発揮。8,800円のコースには串物が9種前後登場するが、串打ちや火入れには素材に甘んじない技術の高さが見て取れる。皮と胸肉の一体感を楽しませる抱き身や、つなぎを使わず鶏肉のふくよかな甘みを引き出すつくねなど、熱した石皿の上に供される串を頬張れば、口いっぱいに広がる旨みにうっトリ。ひとくちTKGや追加で選べるオムライスにも創意が光る。よりどりみどりの焼鳥激戦区で、存在感を放つこと間違いなしだ。

オープンは昨年末と、麻布十番では最新の焼鳥店。カウンターのほか、5名まで利用可能な個室も。アルコールもワイン、日本酒、焼酎、特製カクテルなど豊富に揃う。

〈とり 難波〉

東京都港区麻布十番3-10-5 THE CITY 麻布十番Ⅱ CROSS 5F TEL 03 6275 1135。17時~23時。不定休。

小寺慶子

こでらけいこ 肉を糧に生きる肉食系ライター。趣味は肉旅(ミートリップ)と、酒場で食べ物回文を考えること。「つか、出前までカツ?」(最後に愛は勝つ!)

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