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クリエイターが集結! 新しい京町家の宿〈京町家ホテル 四季十楽〉です。

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December 15, 2016 | Travel, Architecture, Art, Design, Food | a wall newspaper | photo_Kunihiro Fukumori text_Mako Yamato editor_Yuka Uchida

京の宿の最新スタイルは、町家×ホテルの組み合わせ。東西から多ジャンルのクリエイターが参加しました。

朝食ディレクション 冷水希三子 季節野菜のポタージュ、野菜のグリルなどのプレート、〈吉田パン工房〉のパンなど、京都近郊の食材を中心にした四季の朝ごはんdish&bowl。宿泊とセットで楽しめる。
一棟貸しからゲストハウスまでスタイルもさまざまに増える京都の町家宿。これまでにない進化系町家宿として誕生したのが京町家ホテル〈四季十楽〉だ。

路地に連なるのは、築100年近い時を経た長屋町家。それぞれが独立した一棟貸しでありながら、10棟が緩やかに束ねられたホテルでもある。町家を丸ごと自由に使える気兼ねのなさと、ホテルならではのホスピタリティーが身近にある安心感。その組み合わせは京都初で、注目せずにはいられない。

10棟を彩るのは、クリエイティブディレクター・後藤繁雄のキュレーションのもとに集められた10のクリエイター。朝食をディレクションする料理家・冷水希三子。部屋を彩る現代写真作品を手掛けた写真家・小山泰介。館内を和花で飾る花屋〈みたて〉店主・西山隼人。門扉とサロンをデザインした建築家・田根剛。家具をセレクトしたのは〈ラウンダバウト〉店主・小林和人。格子をモチーフに暖簾やロゴデザインを手掛けたアートディレクター・高岡一弥。庭木を見立てたプラントハンター・西畠清順。町家スパで癒やしをもたらすセラピスト・手島渚。優しい風合いの座布団を染めた草木染作家・野村春花。京の本をセレクトする出版社〈光村推古書院〉。各界で活躍する才人の感性がちりばめられ、独創性と快適性を併せ持つ空間をつくり上げている。

それぞれタイプが異なる10棟。順に過ごし自分好みを見つけるのも面白い。宿で過ごす時間を旅の目的にしてくれる町家宿がここに。
庭木セレクション 西畠清順 庭や路地に植えられているのはディクソニア。ほかにシンボルツリーとして、路地の主のように存在感を放つ、巨大な珊瑚に自生したソテツを植えた。和だけに収まらない空間。
季節の花 西山隼人 山野草を中心とした和の草花や花器を見立てる〈みたて〉の店主・西山さんが、四季を伝えつつ、主張しすぎない和花を生け、館内を彩る。小山泰介の写真とのバランスも見事。
家具セレクション 小林和人 家具のセレクトは国籍も新旧も問わない。デザイナーズチェアや北欧ヴィンテージに混じり、メキシコの子供用椅子がセレクトされているなどの抜け感も、町家を軽やかに魅せる。
アートピース 小山泰介 各町家を彩るのは小山泰介の作品。カメラを使わずハンドスキャナーやハンディ顕微鏡などデジタル機器で制作された「RAINBOW VARIATIONS」5番目のシリーズ《PICO》。
門扉・サロンデザイン 田根 剛 落ち着いた雰囲気の客室とは一転する真っ赤なサロン。ライブラリーもあり、知と食を刺激する空間だ。チェックイン時のウェルカムティーや朝食はここで、庭を眺めながら楽しめる。

〈京町家ホテル 四季十楽〉

2016年12月オープン。京都市上京区油小路通下立売上ル近衛町165 TEL 075・417・0210。IN 15時〜、OUT 〜11時。1室2名36,000円(税サ込)〜。部屋は一号〜十号、十号のみ4名まで宿泊可。一号と十号はミニキッチン付き。公式サイト

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