March 16, 2022 | Architecture | window on the world
ハンガリー・ブダペストの都市公園内に、藤本壮介建築設計事務所が手がけた音楽複合施設〈House of Music, Hungary〉が誕生した。
建物は3エリアに分かれており、地上はコンサートホールや野外ステージ、2階は学習エリア、地下は展示エリアとなっている。地上階から広大な天井を見上げると、3万枚を超える木の葉形の装飾がずらり。94枚のガラスでできたファサードとともに、音楽堂を周囲の自然と調和させている。屋根に開いた100個近い光井戸によって、屋内にいながら木々の下を歩いているかのような印象に。
「豊かな木々の葉の茂みは周囲を覆い保護するとともに、木漏れ日を地上に届けてくれます。都市公園の自然の延長線上として、内と外の境界が曖昧になる開放的な空間にしました」と藤本。季節で変化する木々の景色とともに楽しめる、21世紀の新しいミュージアムだ。