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美術館の常識を覆す、ロッテルダムで一般公開されたアート収蔵庫。設計はMVRDV。

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January 13, 2022 | Art, Architecture, Design | window on the world

中世ヨーロッパから近代までのコレクションを誇るオランダ・ロッテルダムの〈ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館〉。その脇に鏡張りのお椀型建築〈デポ・ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン〉が開館した。

周囲の景色を映すファサード。デポが建つミュージアム広場の環境に溶け込むようにと、鏡面ガラスで覆われている。高さ39.5mの6階建て。

約15万点のアートを保管する収蔵庫でありながら、そのすべてを一般公開可能にした美術館にもなっており、世界初の試みとして話題をさらっている。

設計を手がけたのは、ロッテルダムを拠点に活躍するMVRDV。アトリウムの階段に沿って上階へと歩みを進めると、道程には展示作品群や収蔵室、復元作業中の様子などが巨大なガラス越しに眺められる。

ヒエロニムス・ボス、レンブラント、ゴッホ、ダリなど全151,000点を所蔵し、一般公開する。

厳密な温度・湿度管理を施す4つの保存スタジオにもガイドツアーでアクセス可能だ。キュレーションを介さぬ作品との自由な出会いを創出し、アートの舞台裏を公開する「デポ」は、美術館の未来を考えさせてくれる。

〈Depot Boijmans Van Beuningen〉

Museumpark 24, 3015 CX Rotterdam。

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