November 6, 2021 | Fashion, Architecture, Design | casabrutus.com
横浜の名勝庭園〈三溪園〉で、「フランスと日本文化の ―ショーメのサヴォワールフェールと日本の名匠3人との対話―」が開催される。
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〈ショーメ〉がフランスの文化と日本の文化の対話をコンセプトとしたイベント「フランスと日本文化の Conversation ―ショーメのサヴォワールフェールと日本の名匠3人との対話―」を開催。日本の伝統芸術の職人たちが手掛ける作品と、〈ショーメ〉のハイジュエリーを3つのテーマに合わせて展示する。
会場となるのは、 実業家であり、茶人でもある原三溪によって造られた、名勝庭園〈横浜・三溪園〉のなかにある歴史的建造物〈鶴翔閣〉だ。〈鶴翔閣〉は、1902年、原の住居として建てたもので、横山大観や前田青邨といった海外でも生活経験のある日本画家たちが集い、作品制作するなど、文化サロンとしての役割も果たした。
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ゾーン1では、竹工芸家である4代 田辺竹雲斎をフィーチャー。「余白の美」と題し、竹・ゴールドそれぞれの素材の編む・組むという技の共通点をひもとく。
“盆栽界の魔術師”と呼ばれ世界的な盆栽作家として知られる木村正彦によるゾーン2のテーマは、「自然を彫る」。自然の素材を切り出し、ラインを創り出す、自然物に人間が手を入れるという盆栽とジュエリーの共通点に着目する。
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3つ目のゾーンである「金属の芸術」では、日本刀の名匠であり、800年の伝統を受け継ぐ刀工・月山家、その大阪月山家5代目 月山貞利、6代目 月山貞利の作品と、〈ショーメ〉の共通点に迫る。技の継承、また、地球からの贈り物である鉱物に命を吹き込み、歴史を継承しながら新たな美を生み出す2つの至宝が華麗な競演を果たす。
かつて多くの文化人が集い、日本の近代文化の発展にも関わった歴史的建造物で繰り広げられる、フランスのサヴォワールフェール(匠の技)と日本文化の匠による美と文化の対話に、ぜひじっくりと耳を傾けたい。