September 13, 2021 | Fashion, Architecture, Art | casabrutus.com
京都の町家に〈A-POC ABLE ISSEY MIYAKE〉新路面店がオープン! アーティスト、宮島達男との新プロジェクトも発表されます。歴史と最先端のクリエイションが出合う場です。
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〈A-POC ABLE ISSEY MIYAKE〉は宮前義之率いるエンジニアリングチームが、イッセイ ミヤケ独自のものづくりであるA-POCを発展させたプロジェクト。2021年3月に始動した。その新しい路面店〈A-POC ABLE ISSEY MIYAKE / KYOTO〉がオープンする。
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新しいショップは京都の中心部、〈京都文化博物館〉からも近い町家を吉岡徳仁が改修したもの。特殊な技術で一体成形したアルミニウムの什器はA-POCの衣服が生まれるプロセスをイメージしたものだ。テクノロジーと手仕事を融合させるイッセイ ミヤケのものづくりのように、この空間では歴史と未来が融合している。
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この路面店のオープンに合わせて、宮島達男との新プロジェクト「TYPE-II Tatsuo Miyajima project」がスタートする。宮島は1から9までのデジタルカウンターの数字によって「それは変化し続ける」「それはあらゆるものと関係を結ぶ」「それは永遠に続く」というコンセプトを表現するアーティストだ。
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「TYPE-II Tatsuo Miyajima project」の「TYPE-II-001」はSteam Stretch(熱で縮む糸を他の糸と一緒に織り込み、高温の蒸気をあててその部分だけ収縮させて立体的な模様を作る技術)を使ったもの。「TYPE-II-002」は通常は廃棄されてしまう米の籾殻を原料とし、深い黒を表現できる新素材「トリポーラス」(TM)を使用した。ソニーグループが開発したトリポーラスとイッセイ ミヤケは先行して「TYPE-I」でコラボレーションしており、「黒」の表現の幅を広げている。
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宮島はこのプロジェクトについて「デジタル数字は『時間』や『生命』を表す。今回のブルゾンたちはまさに『時間』や『生命』を織り込んだ服なのだ」という。着る人に合わせてデジタル数字が踊るように動く、その動きが服と宮島のアートに新しい生命を吹き込む。