April 17, 2021 | Food, Architecture, Travel | casabrutus.com
〈ブルーボトルコーヒー 京都カフェ〉がスキーマ建築計画によりリニューアル。新フロアでは世界中のブルーボトルコーヒーの中でも体験できるのはここだけという、予約制のコーヒーコースが登場した。異なる3種類の方法で抽出したコーヒーと、季節を伝える2つのデザート。歴史と四季を感じる空間で、世界初のコースが五感を刺激する。
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南禅寺参道にある2棟からなる京町家をリノベーションし、関西初店舗として2018年に誕生した〈ブルーボトルコーヒー 京都カフェ〉。開店から3年を経た今年3月、はなれ2階を改装し新たなフロア〈The Loungeーkyotoー〉が登場した。内装を手がけたのは〈京都カフェ〉と同じく、長坂常率いるスキーマ建築計画。むき出しになって建築当時の姿を見せる天井の梁や土壁、自然光が心地よい大きな窓、そして畳のフロアに〈Knoll〉のワイヤーチェア。都に脈々と受け継がれてきた歴史と、モダンさが入り混じる非日常空間を演出している。
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登場する3種のコーヒーにはそれぞれ2種類の豆が用意されており、産地や焙煎度合いの異なる豆を選ぶことで自分だけのコースに仕立てられるのが魅力でもある。
まずは炭酸が軽やかなフィズからスタート。とりわけコーヒーチェリーの果皮と果肉を乾燥させたカスカラと季節のフルーツを合わせたシーズナルフィズは、余韻にコーヒーを感じつつも爽やかで軽やかな口当たり。驚きとともにコーヒーの世界へ誘ってくれる。
続いて目の前で淹れられるネルドリップは、抹茶寒天クリームぜんざいとあわせて。〈都松庵〉のあんこや、宇治〈利招庵〉の抹茶など、京都ならではの素材を使った甘味は、豆の甘さを引き出したネルドリップとの相性も絶妙だ。
そして最後は8時間かけて抽出した水出しのオージドリップを、桜バターサンドクッキーなど季節のデザートとともに。スペシャルティコーヒーの奥深さをゆったりと、約90分かけて味わう。
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スペシャルティコーヒーの可能性を知ると同時に、ブルーボトルコーヒーの懐の深さも知ることになる体験。窓の外に映る景色や、あわせるデザートや果物で季節を伝える仕掛けは京都ならでは。五感を心地よく刺激されたいひとときだ。
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