April 14, 2020 | Architecture, Culture | casabrutus.com
満開のチューリップを自宅に居ながら観ることができる〈オランダ王国大使館〉の粋なはからい。4月15日午後、『駐日オランダ王国大使公邸 バーチャルチューリップガーデンツアー』が行われる。
東京タワーのお膝元、芝公園の高台にある〈オランダ王国大使公邸〉。すぐ裏手には〈オランダ王国大使館〉のオフィス棟もあるが、普段は大使公邸の敷地内に入ることはできない。今年は一般公開の再開を予定していたが、あいにく新型コロナウイルス感染症が発生したため、『バーチャルチューリップガーデンツアー』という形をとることに。本国から取り寄せた約15,400株ものチューリップが咲き誇る庭園を少しでも多くのひとに楽しんでもらいたいという試みとなる。
ちなみに、〈オランダ王国大使公邸〉の設計を担当したのは、アメリカ人建築家、ジェームス・ガーディナー。1928年の竣工前にガーディナーは他界し、ガーディナー建築事務所の上林敬吉がその設計を引き継いだ。コロニアル様式の洋館は、現在でも美しく保たれ、各部屋のシャンデリアや階段のステンドグラスなどは当時のものを使用している。オンラインツアーでどこまで建物が映り込むかはわからないが、この貴重な機会をぜひお見逃しなく。