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〈サントリーホール〉に新たな歴史! 映像も駆使した“今世紀最高のオペラ”。

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August 22, 2019 | Culture, Architecture | casabrutus.com

ジョージ・ベンジャミン作『リトゥン・オン・スキン』が、日本を代表する指揮者・大野和士自らの指揮のもと、〈サントリーホール〉で日本初公演。デビッド・アジャイ設計事務所でも学んだ、針生康による舞台美術に注目です。

舞台イメージ。高さ360cmのスクリーンを設置。またオーケストラは、通常のオペラではステージより一段低いピットに配置することが多いが、今回は舞台上にあがって演奏を行う。©Shizuka Hariu

東京初のクラシックコンサート専用ホールとして、1986年に誕生した〈サントリーホール〉。毎夏開催されている「サントリーホール サマーフェスティバル」では今年、日本を代表する指揮者・音楽監督である大野和士によるプログラムを多数開催している。そのひとつとして、ロンドン出身の作曲家、ジョージ・ベンジャミン作のオペラ『リトゥン・オン・スキン』を、日本で初めて上演する。

本演目は、2012年にフランスで初演。その後、各国で上演されるとともに「現代オペラ頂点の作品のひとつ」と称されてきた。今回、かねてより本作を日本に紹介したいと強く願ってきた大野和士が、自らでプロデュース、指揮を担当。オペラでは通常、指揮者やオーケストラは舞台より一段低い「ピット」に位置するところを、舞台上に演奏スペースを用意。歌い手は舞台上に設ける“セミステージ”上で歌唱し、物語を繰り広げていくという、革新的な演出となる。

舞台美術を手がけるは、ヨーロッパを中心にダンス・演劇作品を手がけるセノグラファー(舞台美術家)の針生康。現代〜中世と時空を行き来するストーリーを表現するため、高さ3m60cm、幅約6mの大型スクリーンを設置。独自の視覚表現を、大野とともに形作っている。

大野和士(おおの・かずし) 指揮者。東京都交響楽団およびバルセロナ交響楽団音楽監督、新国立劇場オペラ芸術監督。17年6月にはフランス政府より芸術文化勲章「オフィシエ」を受章。

歴史あるホールに、21世紀最高のオペラ演目、日本を代表する指揮者・音楽監督、そしてヨーロッパで注目を集める若手セノグラファーらの才能がそろい踏みする、またとない機会。〈サントリーホール〉に刻まれる新たな歴史を目の当たりにしたい。

ジョージ・ベンジャミン オペラ『リトゥン・オン・スキン』

〈サントリーホール 大ホール〉東京都港区赤坂1-13-1。8月28、29日。19時開演(18時20分開場)。サントリーホールチケットセンター TEL 0570 55 0017(10時〜18時)。6,000円~4,000円(学生1,000円※25歳以下、要学生証)。

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