May 15, 2019 | Architecture, Travel | window on the world
建物なのか展望台か、はたまたアート作品か? トーマス・ヘザウィック設計の〈ヴェッセル〉はそのすべてに当てはまる。
この巨大ハチの巣がそびえるのは話題の再開発地区・ハドソンヤード。階数にして154。2,500段の階段を上る、空に向かう遊歩道だ。
幾何学模様の中を歩きながら見る風景にワクワクしながら、最上階にたどり着けば、街や川の絶景が待っている。中を歩く人々の姿が外からはっきり見えるのも特徴だ。多くの人々が常に動き回る〈ヴェッセル〉は、まるで1個の生命体のよう。ちなみに主な材料はスチールで、造船の町・伊モンファルコーネでパーツごとに製造し、船でNYまで運んできた。
ヘザウィックが目指したのは誰でも実際に触れ、ジャングルジムのように体験できるランドマーク。インスピレーションはなんとインドの階段井戸だとか。