March 7, 2019 | Architecture, Travel | casabrutus.com
2018年にプリツカー賞を受賞したバルクリシュナ・ドーシ。彼の仕事を網羅した『人々のための建築』展が〈Vitra Design Museum〉で開催される。
ドーシはインドからイギリスに渡り、西洋建築を学び、フランスではル・コルビジェの事務所でも働いた経験もある。土着の文化と欧州で学んだ機能性を備えた表現で、独立後の近代インド社会の形成に貢献してきた教育者、都市開発プランナーでもある。
展示は映像、写真、インスタレーションにより4つのテーマに分かれる。1つ目がアメーダバードの環境プランと技術センター(CEPT)の建築学校などの教育。2つ目がマハトマ・ガンジーに影響を受けた低所得者のための住宅など社会の変化への対応。3つ目がインド経済大学院・バンガロール校や自宅スタジオなどのインスティテューション建築の数々。そして、4つ目がインドの大規模な都市計画の実例だ。
1927年生まれのドーシが今まで、現役で作り上げて来たポエジーと機能性の集大成の展示はインド近代史も振り返る興味深いもので必見だ。