February 8, 2019 | Architecture | casabrutus.com
インドネシアやフィリピン、マレーシア、シンガポールなど、東南アジアの現代建築に焦点を当てた建築展が〈建築倉庫ミュージアム〉で開催中だ。
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檀、エボニー、チーク、マホガニーといった高級な用材を始め、竹や籐など多種多様な木材に恵まれている東南アジア。古くから地元住民に伝わってきたノウハウによって、この地は様々な木質建築に富んでいる。そんな東南アジアの島嶼国であるインドネシア・フィリピン・マレーシア・シンガポールの現代建築に注目した建築展が〈建築倉庫ミュージアム〉でスタートした。
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展示は3つのテーマで構成される。自然材など、その土地ならではの材料と地域に根付いた技術を紹介する「地域性と土着材料」、窓に使用していた素材をファザードとしてリサイクルするなど、再生建築材に着目する「再生材料の可能性」、災害などによる復興住宅やシェルターに焦点を置いた「緊急対応の建築」といったテーマを、現代建築を例に紐解いていく。
会場では地域に根付いた素材、伝統的な技術を用いた建築物で知られるマレーシアの女性建築家、エレーナ・ジャミルやインドネシアを代表する建築家、アンドラ・マーティン。フィリピンの災害復興に伴って、シェルターを製作したシンガポールの建築家、リン・ハオなど、東南アジアを中心とした建築家の模型、写真、モックアップを取り入れて展開されていく。
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東南アジアで育まれた建築の魅力に触れる、この機会をお見逃しなく。