September 14, 2018 | Design, Architecture | 『カーサ ブルータス』2018年10月号より | text_Naoko Aono
今年で生誕120周年を迎えるアルヴァ・アアルト。有機的なデザインで人気のフィンランドを代表する建築家の展覧会が開かれる。オリジナルの図面や家具、建築模型など約300点の資料が並ぶ回顧展だ。
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代表作《サヴォイ・ベース》が湖の曲線からヒントを得たとされるように、彼のデザインとフィンランドの自然との関係はよく指摘されている。この展覧会ではそれだけではなく同時代のアーティストの影響についても検証する。アアルトはハンス(ジャン)・アルプ、フェルナン・レジェ、モホイ=ナジといったアートとデザインの領域にまたがる芸術家たちと親しくつきあっていた。アアルト独特の楽しげな曲線は自然とアート、デザインとの対話から生まれていたのだ。
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会場には代表作〈パイミオのサナトリウム〉の一室が再現されるほか、実際に家具に座ってデザインを体感できる「アアルト ルーム」も。彼の造形の新しい側面が見えてくる。
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