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生誕120周年、アルヴァ・アアルトの貴重な回顧展!

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September 14, 2018 | Design, Architecture | 『カーサ ブルータス』2018年10月号より | text_Naoko Aono

今年で生誕120周年を迎えるアルヴァ・アアルト。有機的なデザインで人気のフィンランドを代表する建築家の展覧会が開かれる。オリジナルの図面や家具、建築模型など約300点の資料が並ぶ回顧展だ。

《ヴィープリ(ヴィーボルク)市立図書館》1927-35年。カレリア(現ロシア)。Viipuri (Vyborg) City Library, Vyborg, Karelia (today Russia), Alvar Aalto, 1927-1935 ©Alvar Aalto Museum photo: Gustaf Welin

代表作《サヴォイ・ベース》が湖の曲線からヒントを得たとされるように、彼のデザインとフィンランドの自然との関係はよく指摘されている。この展覧会ではそれだけではなく同時代のアーティストの影響についても検証する。アアルトはハンス(ジャン)・アルプ、フェルナン・レジェ、モホイ=ナジといったアートとデザインの領域にまたがる芸術家たちと親しくつきあっていた。アアルト独特の楽しげな曲線は自然とアート、デザインとの対話から生まれていたのだ。

《ルイ・カレ邸》リビングルーム、1956-59年。バゾシュ=シュル=ギヨンヌ(フランス)。Living Room, Maison Louis Carré, Bazoches-sur-Guyonne, France, Alvar Aalto, 1956-1959 ©Alvar Aalto Museum photo: Heikki Havas

会場には代表作〈パイミオのサナトリウム〉の一室が再現されるほか、実際に家具に座ってデザインを体感できる「アアルト ルーム」も。彼の造形の新しい側面が見えてくる。

《ティー・トロリー 900》1937年。

『アルヴァ・アアルト――もうひとつの自然』

〈神奈川県立近代美術館 葉山館〉神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1 TEL 046 875 2800。9月15日〜11月25日。9時30分〜17時。月曜休(祝日は開館)。1,200円。

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