October 6, 2017 | Art, Architecture, Culture | casabrutus.com | text_Yuka Uchida
世界を代表するアーティストのプライベート空間を撮り続ける写真家、フランソワ・アラールが、ソール・ライターなき後、彼の自邸で見たものとは? 写真集の発売を記念して、恵比寿で写真展が開催です。
フランス人フォトグラファー、フランソワ・アラールをご存知だろうか? 世界的な建築写真家として知られる彼は、数々のアーティストの自宅やアトリエを撮ったシリーズで広く知られている。これまでに訪れたのは、サイ・トォンブリーやルイジ・ギッリ、ルイーズ・ブルジョワ、リチャード・アヴェドンなど、錚々たる作家のプライベート空間。いずれの写真からも、今は亡きアーティストたちの息遣いや、制作現場に残る“熱”を感じとることができる。
この秋、アラールは新しい写真集を発表した。写っているのは、アメリカ人写真家ソール・ライターのアトリエ。ライターが亡くなった2年後の2015年に、NYのイーストヴィレッジにあるライターのアパートメントを訪れて、撮りおろしたものだ。
会場となる恵比寿の〈POST〉ではこの写真集に収められた作品のオリジナルプリントを展示するほか、写真集『Saul Leiter』や、日本限定版となるプリント付きのスペシャルエディションの写真集も100部限定で販売される。
〈Bunkamuraザ・ミュージアム〉での展覧会が記憶に新しいソール・ライター。アラールの視点から、ソール・ライターという写真家の新たな側面にも触れられるはずだ。