September 13, 2017 | Design, Architecture | casabrutus.com | photo & movie_Housekeeper,Apple Inc. text_Housekeeper
9月12日（米国時間）、アップルはスペシャルイベントを開催、ハイエンドモデル《iPhone X》や《iPhone 8》シリーズを発表した。基調講演から厳選した、8大注目トピックをお届け！
1：iPhone10周年、ハイエンドモデルの《iPhone X》（テン）
デザインは、ガラスで仕上げられた全面ディスプレイ（5.8インチ）が特徴。アップルの最高デザイン責任者、ジョニー・アイブは「10年以上もの間、私たちが考えてきたのは全面ディスプレイのiPhoneを作ることでした。そのビジョンを実現しました」と述べている。ディスプレイは、薄くて明るいOLEDが採用された（解像度は2,436x1,125、458ppi）。歴代iPhoneで最も高精細なスペックだ。
前面カメラがリアルタイムに持ち主の顔だけを認識してロックを解除する「Face ID」を搭載。ホームボタンがなくなり、顔認識でロック解除をする。「Face ID」は顔に30,000以上の赤外線ドットを照射して、本人を確認するシステムでApple Payなどでも使用可能。これらの高度な技術を実現するのは、新開発のパワフルな〈A11 Bionic〉チップ。
カメラにも磨きがかかっている。デュアル12MPカメラとして、広角カメラと望遠カメラを搭載。写真なら最大10倍、ビデオなら最大6倍のデジタルズーム。最大60fpsの4Kビデオ、最大240fpsの1080pスローモーションビデオもスマートフォンとして最高峰レベル。スタジオ品質の照明エフェクト〈ポートレートライティング〉もベータ版として提供される。AR（拡張現実）にも対応している。
カラーは、シルバーとスペースグレイ。64GBと256GBモデルで112,800円から。予約注文は10月27日から、11月3日発売。
2：新モデルは《iPhone 8》と《iPhone 8 Plus》
一方、着実な進化版といえるのが《iPhone 8》と《iPhone 8 Plus》だ。新たに、Qi規格のワイヤレス充電に対応。《iPhone X》同様に〈A11 Bionic〉チップを搭載し、よりパワフルになった。
利用頻度が高いカメラ機能も大幅に強化された。特にビデオ手ぶれ補正、最大60fpsの4Kビデオ、最大240fpsの1080pスローモーションなど、動画撮影が充実している。また《iPhone 8 Plus》には、5つのスタジオレベルの照明エフェクトが施せる〈ポートレートモード〉を搭載。AR（拡張現実）にも対応、ゲームやいままでになかった世界が体験できるアプリの登場に期待したい。
カラーはスペースグレイ、シルバー、ゴールド。価格は78,800円から。9月15日予約開始、9月22日発売。
3：待ってました！ ワイヤレス充電
《iPhone X》や《iPhone 8》シリーズでは、ワイヤレス充電が可能になった。Qiワイヤレス充電規格に対応。Belkinなどサードパーティー製チャージャーも使用できる。
4：すごいリアルタイム顔認識技術「Face ID」と「アニ文字」
ハイエンドモデルの《iPhone X》に搭載された注目の技術が「Face ID」。全面カメラが持ち主の顔に30,000以上のドットを照射して、本人をリアルタイムに確認する仕組みで、ボタン操作なしで一瞬でロック解除ができる。Apple Payや各アプリでも使用可能で、決済機能もより便利になりそうだ。表情を認識して、リアルタイムアニメーションの絵文字として送れる「アニ文字」も面白い。
5：新型《Apple Watch Series 3》
《Apple Watch》も《Apple Watch Series 3》としてアップデート。デジタルクラウンが真っ赤になった。au、ドコモ、ソフトバンクのLTE通信に単独で対応したので、音声通話が可能に。また、〈Apple Music〉から4,000万曲をストリーミングできる点も大きな進化。ラグジュアリーな《Apple Watch Edition》のセラミックケースにもブラック仕上げが仲間入り。
6：《Apple Watch Hermesコレクション》もアップデート！
《Apple Watch Series 3》モデルにミシン目の付いたガラ・カーフレザー仕立ての〈シンプルトゥールラリー〉やプリント柄の〈シンプルトゥールエプロン・ドール〉を合わせて。文字盤も新しくなった。
7：《Apple TV》が4K対応に！
《Apple TV 4K》として、A10X Fusionチップを搭載し、よりパワフルになった。各映画会社の4KHDR対応映画が楽しめる。また、NetflixやAmazonプライム・ビデオなどのストリーミングサービスも対応予定。iTunesライブラリに購入済みの映画も自動的に無料で4KHDR版にアップデートする。2GBが19,800円、64GBが21,800円。9月15日予約開始、9月22日発売。
8：発表会場は〈スティーブ・ジョブズ・シアター〉
スティーブ・ジョブズに敬意を表して建設された〈スティーブ・ジョブズ・シアター〉が初めて披露された。新本社〈アップル・パーク〉内に建設された約1,000名収容のホールで、設計はフォスター＋パートナーズ。
