September 9, 2017 | Art, Architecture, Travel | a wall newspaper | text_Naoko Aono
日本海に突き出た能登半島は海の交通の要所だったが、陸路の便はよくなかったため、独自の文化や風習が残る。『奥能登国際芸術祭2017』ではアーティストたちがその歴史を独特の視線で見つめている。
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食とアートを結びつけるEAT & ART TAROは藤村龍至の設計で、昼は準備中、夜は飲食が楽しめる“さいはてのキャバレー”をオープン。中国や朝鮮など、大陸文化との交流をテーマにした作品を設置するのはリュウ・ジャンファ。中国の景徳鎮とこの地で11世紀に始まった珠洲焼を海岸沿いに設置する。岩崎貴宏は残されていた品々や地域で見つけた素材を使い、古民家を新しい空間に仕立てている。
会期中は巨大な燈籠「キリコ」が練り歩く「キリコ祭り」が各地で開かれる。市内の飲食店では、伝統の秋祭りのもてなし料理「ヨバレ」の雰囲気が味わえる統一メニューも。日本にはこんな文化があったんだ、そんな発見がある芸術祭だ。
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