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あの人の仕事場から学ぶインテリア6選。

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October 27, 2024 | Design, Architecture, Art

クリエイターたちが、その創作哲学を表現する空間には、真似したいインテリアのアイデアが詰まっています。『カーサ ブルータス』2024年7月号の特集『仕事場とインテリア。』では、6人のクリエイターの色使い、DIY、収納など、仕事場を形づくる独自の視点に迫っています。

●自らの建築哲学を表現する、色と思考の実験場|ULTRA STUDIO 向山裕二・上野有里紗・笹田侑志(建築家)

マンションの一室をリノベーションしたアトリエは、縦長の空間を色で分節する。スタッフとともに塗装や造作家具の製作を行いながら、プロジェクトの検証に役立てている。
ミーティングスペースの打ち合わせテーブルはオリジナルで、空間を構成する色が交じり合った擬似大理石仕上げの天板は皆で制作したもの。

色の組み合わせによってアトリエの要素を分ける。

向山裕二さん、上野有里紗さん、笹田侑志さんからなる設計事務所〈ウルトラスタジオ〉のアトリエで、空間を分節するのは色の存在だ。彼らはそこで仕事場が持つ人格を表現したという。キッチンから…… 特集詳細はこちら
photo_Masanori Kaneshita
text_Yoshinao Yamada

ウルトラスタジオ

向山裕二、上野有里紗、笹田侑志により結成。それぞれに国内外での経験を重ね、2018年より東京を拠点に活動する。建築、インテリア、インスタレーションなど多岐に活躍。

●自分にとってノイズのないデザインされた空間|竹田嘉文(イラストレーター)

自宅1階の玄関横にある仕事部屋。設計施工を行う会社に依頼し、自身が基本デザインを行った空間を実現してもらった。
2階リビングダイニング。観音開きの扉や明かり取りの高窓などがまるで学校のよう。

職住一体の住まいに潜む偏愛のディティール。

緻密な描写によるイラストレーションで人気を集める竹田嘉文さん。デジタル化が進んだことで以前より道具類が不要になったとはいえ、その仕事場は驚くほどに整然としている。住まいの一室にある仕事部屋は…… 特集詳細はこちら
photo_Satoshi Nagare
text_Yoshinao Yamada

竹田嘉文

たけだよしふみ 1982年愛知県生まれ。デザイン事務所でモーショングラフィックデザイナーとして勤務した後、2010年独立。イラストレーターとしての活動を開始し、繊細な線画によるポートレート、建築や家具などの作品を中心に手がけ、人気を集める。

●名作家具で彩られた凛とした空間。|KIGENZEN 大長将之・相澤真諭子(クリエイティブディレクター)

ポール・ケアホルムのエクステンションを付けた大テーブルを中央に置く。白を基調とした空間は自然光が心地よい。壁面のオーディオシステムからオリジナルの音楽が流れる。
アルネ・ヴォッダーによるデスク、ピーター・ヴィッツとオルラ・ミュルゴー・ニールセンによるキャビネット、カート・ウストヴィによるテーブルなど、玄人好みなデンマークのヴィンテージ家具が揃うロフト上の執務スペース。

仕事場のあり方を追求し、場を開くことを決意。

デザインやブランディングを手がける大長将之さん、そして長く務めた〈フリッツ・ハンセン〉の日本支社長から独立した相澤真諭子さん夫妻はそれぞれが別に事務所を持ちつつ、ともに働く場として〈キゲンゼン〉を構えた。現行やヴィンテージの家具とともに、美術書、古物、アート、デザインプロダクトが…… 特集詳細はこちら
photo_Satoshi Nagare
text_Yoshinao Yamada

KIGENZEN

キゲンゼン ギャラリー、出版社、ワインセラー機能を持つアトリエとして表参道の名建築〈フロムファーストビル〉の一室に2024年オープン。国内外企業のブランディングを手がけるクリエイティブディレクターの大長将之と相澤真諭子の開かれた仕事場として機能。

●自分らしさを貫くDIYリノベでこだわり空間に|NOTA&design 加藤駿介・加藤佳世子(デザイナー/プランナー)

工房の脇にある事務所は、デザインや企画を考えるための場所。好きな家具やオブジェに囲まれ、発想を豊かに巡らせる。
ライトグレーに塗り直した台車を押しているのは、佳世子さん。オリジナル製品の制作と生産管理を主に担当している。

色調を統一し、収納・保管にまでこだわる。

新たな視点から信楽焼の魅力を見つめ、地元作家による焼き物と国内外のアーティストが手がけるアート・工芸作品の展示などを行う滋賀のギャラリー&ショップ〈NOTA_SHOP〉。実はこの場所のすぐ裏手に、広大な焼き物工房とスタイリッシュな事務所が隠れていることを知る人は少ない…… 特集詳細はこちら
photo_Kenya Abe
text_Hisashi Ikai

NOTA&design

ノタ・アンド・デザイン 京都とロンドンでデザインを学び、東京の広告会社に勤めたのち、加藤駿介がパートナーの佳世子とともに地元である滋賀県・信楽に戻り、2015年に設立。2017年にはギャラリーショップ〈NOTA_SHOP〉もオープンした。

●建築の個性を活かした空間づくりで心を刺激する|林貴則(編集者)

林さんが座る会議机の左官仕上げなど、TANKと相談し空間に手を加えた。手前の椅子は《03》。室内のシンボルツリーはSOLSOに依頼。その奥は〈ヘイ〉のアウトドア家具。
〈ヘイ〉の《ウッディ・ロー》に本を陳列。背後に田尾沙織の写真を飾り、コーナーを印象的に。

ブロックに囲まれた空間の中央にあるガラス天井から、まぶしい外光が室内に降り注ぐ。「シンプルな平屋なのに、家らしさをまったく感じさせないのが良い」と話すのは、ここに事務所を構える〈Polar Inc.〉代表の林貴則さんだ。丹下健三に師事していた建築家の妹尾正治が独立後に自身の事務所として設計したという建屋は…… 特集詳細はこちら
photo_Kenya Abe
text_Hisashi Ikai

林貴則

はやしたかのり 出版社、広告制作会社を経て、〈Polar Inc.〉を2015年に設立。CI/VI、コピーライティングのほか、事業構想やブランディング領域に「文脈整理と編集=コンテクスト・メイカー」という視点で参加。直近の仕事にソニー、JR東日本、三菱地所ホーム。

●整然と混沌が共存。楽しむ収納で使い勝手の良い空間に|前田麦(アーティスト/イラストレーター)

内装設計はインテリアデザイナーの児玉結衣子(mangekyo)に依頼。鮮やかな青いビニル床に、ホームセンターで購入可能な角材、有孔ボードなどで機能的な空間を実現。
手作業はこちらのテーブルを使用。強烈な印象を与える床の青だがテニスコートや陸上競技場の床が好きなことも決め手であったという。アトリエを構えて4年目を迎えるが、やや収納が足りなくなってきたのが悩みの一つ。

整然と混沌を共存させる柱と壁面。すべてに手が届くことが、生活と地続きにある創作を支える。

地元札幌を拠点に活躍するアーティストでイラストレーターの前田麦さん。かつて倉庫街だった中心街に近いエリアで、その名残があるビルの一室にアトリエを置く。入居の決め手は…… 特集詳細はこちら
photo_Ikuya Sasaki
text_Yoshinao Yamada

前田麦

まえだばく 1974年北海道生まれ。イラストレーションをベースに、平面、立体を問わず様々なアプローチで作品を制作。近年では、吉川徹と立ち上げたリボンを使ったアート「リボネシア」、イラストレーションキャラクター「アイオブファイヤー」などを発表。



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