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両者はいかに協業したか。〈HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE〉とロナン・ブルレックのコラボ展が開催!

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September 27, 2024 | Art, Design, Fashion | casabrutus.com

10月25日から11月24日まで、〈21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3〉にて『Ronan Bouroullec: On Creative Session』展が実施される。

(c) ISSEY MIYAKE INC.

〈HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE〉が2024/25年秋冬コレクションのテーマに掲げたのは、野性溢れる創造の世界を探険するものづくりへの姿勢だった。その姿勢をベースに、ブランドのデザインチームが、1971年生まれのフランス人デザイナー・ロナン・ブルレックと共に立ち上げたのが「クリエイティブ・セッション」だ。

〈HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE〉の2024/25年秋冬コレクションは、2024年1月に、パリの〈パレ・ド・トーキョー〉にて発表された。(c) ISSEY MIYAKE INC.

ブルレックは、家具、照明、空間、建築や展示など幅広い分野において、国際的デザイン会社と協業を行うなど、デザイナーとして活動する一方「ドローイングは日常生活の一部=ライフワーク」としており、これがデザイン活動のインスピレーションにもなっている。

〈HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE〉の2024/25年秋冬コレクションはデザイナー/アーティストのロナン・ブルレックによる「クリエイティブ・セッション」をもとに制作した。(c) ISSEY MIYAKE INC.

デザインチームは、ブルレックの数々のドローイングから見出した色と形、そして筆致の流れる動きまでを服づくりに取り込んだ。こうして完成した2024/25年秋冬コレクションは、両者の密接で調和のとれた関係を体現している。〈21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3〉にて開催される「Ronan Bouroullec: On Creative Session」展では、その創作の現場と両者の交流を、「ドローイング」と「服づくり」という2つの側面からひもとく。

2024/25年秋冬コレクションは、ロナン・ブルレックのドローイングをアート作品として取り入れるだけではなく、多彩で豊かな素材集として自由に扱い、作品の世界へ飛び込んで遊ぶように創作したプロセスが特徴的だ。(c) ISSEY MIYAKE INC.

「ドローイング」の側面からは原画やそれを収める映像作品を、「服づくり」からは技法ごとに分けた試作品や製作工程の映像を展示。1着の服が発想から形になるまでの発展を追う。さらに、ブルレックがクリエイティブ・セッションについて語る映像も紹介。デザインチームがブルレックの精彩に満ちたドローイングに向き合い、服づくりで表現する過程とその挑戦をつまびらかにする。

2013年にスタートしたブランド〈HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE〉。〈イッセイ ミヤケ〉が2013年にスタートしたブランドを代表する技法のひとつである「製品プリーツ」を背景に、着る人の多様性に寄り添う、普遍的で新しい日常着を提案する。(c) ISSEY MIYAKE INC.

ファッションとデザインの境界を越えた革新的なコラボレーション──。一見、異なる2つの創作分野の交流でできたつながり、そして重なりから見えてくるものとは──?

Ronan Bouroullec

ロナン・ブルレック 2000年にパリの「A-POC」の店舗設計を弟と共に手がけるなど、〈イッセイ ミヤケ〉社との関係も深い。Photo_Marion Berrin

「Ronan Bouroullec: On Creative Session」

〈21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3〉東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウンミッドタウン・ガーデン。2024年10月25日~11月24日。10時~19時。火曜休。無料。

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