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鉄砲伝来の島で生まれた“種子島包丁”。【今日の逸品】

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September 24, 2024 | Design | 今日の逸品 | casabrutus.com『よく切れて美しい。料理が美味しくなる包丁10選。』より

カーサ ブルータスの人気企画「10選」シリーズから、こだわりの逸品をジャンルレスに日替わりでご紹介します。

〈池浪刃物製作所〉の出刃包丁《種子島本種(ほんたね)》

その切れ味と美しさから、鹿児島県指定伝統工芸品にもなった「種子島包丁」。職人が手作りする本格派だが、軽めで持ちやすく最初の一本にもおすすめ。《種子島本種 出刃 両刃黒打》中・桜柄 刃渡り15cm 9,900円。●池浪刃物製作所 TEL 0997 22 0513

「種子島包丁」という名の刃物がある。種子島(たねがしま)といえば鉄砲伝来。1543年、島にポルトガル船が漂着し、日本に初めて鉄砲が伝えられた。その時たまたま船に乗っていたのは中国・唐の鍛冶職人。彼らが伝えた鍛鉄技術が島に残り、やがて鋏(はさみ)や包丁が作られるようになったのだ。

今回カーサが選んだのは、種子島包丁と種子島鋏を作り続けてきた老舗〈池浪刃物製作所〉の出刃包丁《種子島本種(ほんたね)》。切れ味と耐久性が持ち味で、見た目はガッチリだけどそれほど重たくなくて使いやすい。出刃はもともと魚をさばくために考えられた形だが、肉や野菜もスパスパ切れる“万能包丁”としてうってつけ。料理が楽しくなる一本だ。

種子島では昔から砂鉄が採れたために製鉄技術が発達し、刀鍛冶などの職人もたくさんいた。そこへ鉄砲を積んだ外国船が漂着したという偶然が、約480年後のキッチン仕事を楽しくしているのだからすごい!

公式サイト


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