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3月開催『ARTISTS’ FAIR KYOTO 2024』。歴史ある片山東熊の建築でアートを買い、清水寺でアートを鑑賞。

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February 16, 2024 | Art, Travel | casabrutus.com

今年も春の京都を彩る『ARTISTS’ FAIR KYOTO 2024』の季節がやってきました。今回の会場には〈京都国立博物館〉の〈明治古都館〉が初登場。〈音羽山 清水寺〉にもアートが並んで伝統建築、近代建築とアートとの競演が楽しめます。

2023年は〈東本願寺〉御影堂前に登場したYottaによる作品《花子》。今年は〈音羽山 清水寺〉に出現予定だ。

「ARTISTS’ FAIR KYOTO」はアーティスト、椿昇がディレクターを務めるアートフェア。通常のアートフェアではギャラリーがそれぞれアーティストをチョイス、出展することが多いが、「ARTISTS’ FAIR KYOTO」ではギャラリーではなく、アーティスト自身が会場で自ら作品を販売するのが特徴だ。作家の自信作を、直接コンセプトなどを聞きながら購入することができる。

『ARTISTS’ FAIR KYOTO 2024』のキービジュアルにも使われている遠藤文香の作品《A Cow》。ミヤケマイからの推薦により、今回の出品が決まった。

メイン会場は〈京都国立博物館〉の〈明治古都館〉と〈京都新聞ビル〉の地下1階。〈明治古都館〉は〈東京国立博物館〉の〈表慶館〉でも知られる片山東熊の設計で1897年に開館したフランス・ルネサンス−バロック様式の建物だ。〈京都新聞ビル〉の地下1階はもともともと新聞の印刷機があったところ。今は機械は撤去されているが、床には印刷所だった時代の溝や段差が残り、迫力ある空間となっている。

アドバイザリーボード、ヤノベケンジの作品《Komainu -Guardian Beasts-》。2022年〈音羽山 清水寺〉での展示風景。

44組の出展作家は名和晃平、小谷元彦、やんツー、ボスコ・ソディら、国際的に活躍する16組のアドバイザリーボードから選出されたほか、公募に応募してきた作家もいる。中には以前アドバイザリーボードから選出されて参加した作家があらためて公募に応募し、再度、参加するケースもある。回を重ねるうちに出展作家の層が厚くなってきているようだ。

また『ARTISTS’ FAIR KYOTO』では関連企画として、アドバイザリーボードらによる展覧会も開催。会場は〈音羽山 清水寺〉の西門前、仁王門の横、経堂、そして通常非公開の成就院などだ。120年の歴史を持つ〈音羽山 清水寺〉で刺激的な現代美術との対比が楽しめる。春先の京都で熱いアートが待っている。

「マイナビ ART AWARD」はメイン協賛企業の株式会社マイナビが支援するアワード。今年1月まで昨年度の最優秀賞受賞者、宇留野圭が銀座で個展を開催していた。今年も「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2024」出品作家から賞が選出される。photo_Shinichi Ichikawa

『ARTISTS’ FAIR KYOTO 2024』

メイン会場は〈京都国立博物館 明治古都館〉(一般 2,000円ほか)、〈京都新聞ビル〉 地下1階(入場無料)の2カ所。2024年3月1日~3月3日。出品アーテイストは44組。アドバイザリーボードによる展覧会(600円)は3月1日〜3月10日、〈音羽山 清水寺〉にて行われる。3会場に入れるセット券もある。さらに若手批評家育成プロジェクトやオフィシャルシンポジウム、京都の街なかで開催されるサテライト展『ARTISTS’ FAIR KYOTO :SATELITE 2024』、オープンスタジオ企画など各種のイベントを開催。 【出品アーティスト一覧】石田成弘/石山未来/伊藤美優/内海紗英子/遠藤文香/大上巧真/岡本ビショワビクラムグルン/Officell/カタルシスの岸辺/清方/倉知朋之介/ Christopher Loden/小西梨絵/佐藤壮馬/鮫島ゆい/志賀耕太/品川美香/德永葵/鳥越愛良/西垣肇也樹/西村大樹/西凌平/花形槙/久村卓/方圓/ブルノ・ボテラ/松岡勇樹/松元悠/丸井花穂/三宅佑紀/宮原野乃実/森山佐紀/森夕香/保良雄/山田愛/山羽春季/山本和真/山本将吾/吉浦眞琴/米村優人/米山舞/廖元溢(Liao Yuan Yi)/リュ・ジェユン/劉李杰(Liu Lijie)

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