October 21, 2023 | Art, Design | casabrutus.com
カーサが注目する、週末の注目イベントをまとめてご紹介。はじまったばかりの展覧会から会期終了間近の展覧会まで、チェックしてみましょう!
●【東京】『イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル』(〜2023年12月11日)
“モードの帝王” と称され、現代のファッションに多大な影響を与えたイヴ・サンローラン。2008年没後の日本初となる大回顧展『イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル』が〈国立新美術館〉にて開催中だ。衝撃的なデビューから独自のスタイルを確立するまでの40年にわたる偉大なクチュリエの軌跡を、貴重なコレクションとともに辿る。
●【東京】『HOUSE OF CRAFT』(〜2023年11月2日)
世界中にファンを持つ北欧デザイン界の巨匠、ハンス J. ウェグナーの家具を作り続けてきた〈カール・ハンセン&サン〉より、1965年に発表され長らく廃番となっていた名作ロッキングチェア《CH45》が復刻。
●【東京】『即興 ホンマタカシ』(〜2024年1月21日)
約10年ぶりに美術館での個展が開催されるホンマタカシ。展示のコンセプトやこれからの写真について聞きました。
●映画『アアルト』(2023年10月13日〜)
建築、インテリアデザインの分野で活躍し、北欧デザインを代表する1人であるアルヴァ・アアルト。彼が歩んだ78年の生涯を、各年代の代表作や象徴的な出来事とともに振り返る映画『アアルト』が公開となる。
●【東京・岩手】『釜定 南部鉄器 あかりと結晶のかたち展 KAMASADA NANBU IRONWARE FORMS OF LIGHT AND CRYSTAL 』 (〜2023年11月5日)
現代の暮らしに沿った南部鉄器を提案してきた〈釜定〉が、自然界の不思議なかたち「結晶」と「あかり」をテーマに新作を2会場で展示。また同時に辰野金吾や丹下健三など、巨匠建築と釜定をめぐる盛岡ツアーを開催。世界に注目される盛岡の魅力を発信する。
●【東京】『大坪商店~永く付き合える心地よいもの~』(~2023年10月24日)
稀代の目利きであるファッションライフスタイルコンサルタント大坪洋介が、ポップアップストア〈大坪商店〉を開店。〈日本橋三越本店〉で10月24日まで開催中だ。レジェンド自らが接客やデニムのフィッティングも行うというまたとない機会。1点モノも多いのでお早目に!
●【東京】『Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2023』(〜2023年10月29日)
今年で16回目を迎える『Tokyo Midtown DESIGN TOUCH』が、10月29日まで東京ミッドタウンで開催中。毎回、時代に寄り添ったテーマが掲げられるが、今回は「いざなうデザイン-Draw the Future-」というテーマのもと、デザインが見せるサステナブルな未来を提示している。
●【京都】『AMBIENT KYOTO 2023』(〜2023年12月24日)
アンビエント・ミュージックの先駆者であるブライアン・イーノによる『BRIAN ENO AMBIENT KYOTO』(2022年)に続くイベントが今年も開催。第2回目となる今回は「音」をテーマとしたアートの展示に加えて、ミュージシャンの「音」を重要なテーマにした作品展示やライブ、小説家による朗読など、盛りだくさんの内容だ。
●【東京】『アニッシュ・カプーア Anish Kapoor』(〜2024年3月29日)
半世紀以上前に建てられた宮脇檀による画期的な住宅がギャラリーとして再出発。畳の部屋でアニッシュ・カプーアの作品が鑑賞できます。
●【神奈川】『シン・ジャパニーズ・ペインティング 革新の日本画―横山大観、杉山寧から現代の作家まで』(〜2023年12月3日)
「日本画」という言葉が生まれたのは明治になってから。その日本画がどう進化してきたのかを検証する展覧会が開かれています。出品者の一人で7月に公開制作を行った山本基に聞きました。
●【神奈川】『シン・ジャパニーズ・ペインティング 革新の日本画―横山大観、杉山寧から現代の作家まで』(〜2023年12月3日)
有名な印象派の作品だけでなく、日本画のコレクションも充実している、箱根の〈ポーラ美術館〉。「シン・ジャパニーズ・ペインティング」展は、同館では13年ぶりに開かれる日本画の展覧会。杉山寧から現代美術まで、日本画がどのように発展してきたかが楽しめます。
●『Life is beautiful : 衣・食植・住 “植物が命をまもる家となり、命をつなぐ食となる” 』(~2023年10月29日)
〈eatrip〉を主宰する料理人の野村友里さんと、〈The Little shop of Flowers〉主宰の壱岐ゆかりさん。東京・原宿の同じ敷地に店を構え、20年来の友人でもある2人が、表参道の〈GYRE GALLERY〉で2年ぶりの展覧会を開催。今回のテーマは、前回の「衣・食植」の続編となる「食植・住」。期間は2023年10月29日まで。
●【東京】『吉岡徳仁 FLAME ガラスのトーチとモニュメント』(〜2023年11月5日)
2021年に開催された『TOKYO 2020オリンピック』では、桜をモチーフにした聖火リレートーチをデザインして話題を呼んだ吉岡徳仁。その吉岡がふたたびデザインしたトーチはなんと透明なガラス製だ。デザインしたかったのは「炎」という光そのものでした。
●【東京】『宇川直宏展 FINAL MEDIA THERAPIST @DOMMUNE』(~2023年11月5日)
AI時代に作家は作品のどこに存在しているのか? 「DOMMUNE」開局から13年、宇川直宏が語ること。
●【兵庫】『Perfume COSTUME MUSEUM』(〜2023年11月26日)
Perfumeが楽曲やライブで着用してきた衣装約170点を展示する展覧会『Perfume COSTUME MUSEUM』が、〈兵庫県立美術館〉にて開催中。デビューから時系列に衣装を展示しながら、その変遷を辿っていく。メンバー自身がセレクトしたお気に入りの衣装を展示するコーナーも!
●【東京】『土方久功と柚木沙弥郎 熱き体験と創作の愉しみ』(〜2023年11月5日)
戦前から戦後にかけて、ミクロネシアの人々の暮らしをテーマに木彫レリーフや水彩画を制作した彫刻家の土方久功。芹沢銈介のもとで学び、100歳を迎えた今なお国内外で高い評価を集める染色家の柚木沙弥郎。創作に情熱を注ぎ、多岐にわたる表現方法に取り組んできた両者の世界に触れる展覧会が、東京の〈世田谷美術館〉で行われる。
●【オスロ】30周年記念展『Before Tomorrow』(〜2023年12月3日)
ノルウェー・オスロに位置するコンテンポラリーアートに特化した〈アストラップ・ファーンリー美術館〉。現在開催中の30周年を記念したコレクション展は、各時代を反映する名作を通して70年代から現代までを旅するような興味深い内容だ。いかにしてこの充実したコレクションは誕生したのだろうか。展覧会の内容とともに、その軌跡に迫る。
●【千葉】『ジョセフ・アルバースの授業 色と素材の実験室』(〜2023年11月5日)
バウハウス、ブラックマウンテン・カレッジ、イェール大学で教鞭を執り、後進の指導にあたったジョセフ・アルバース。画家として、また教師としてのアルバースにスポットをあてた展覧会が開かれます。彼の授業を追体験しているような気持ちになれる展示です。
●【東京】『L>espace)(...』(〜2024年1月8日)
今年4月に〈草月会館〉で行われた展示も記憶に新しいエヴァンスの最新個展が〈エスパス ルイ・ヴィトン東京〉で開催。
●【愛媛】『道後アート2023 クラフトミュージアム』(〜2024年2月29日)
松山・道後温泉地区で開催中の『道後アート2023』にて、新プログラム『クラフトミュージアム』がスタート。愛媛のクラフト/伝統工芸をテーマに、クリエイターによるポップアップショップとアーティストによる作品展示の、2つの企画が行われる。インテリアスタイリストの作原文子と〈マリメッコ〉や〈アラビア〉で活躍したデザイナー・石本藤雄のコラボアイテムなど、ここでしか出会えないアイテム/作品が集結!
●【石川】『アニメ背景美術に描かれた都市』(〜2023年11月19日)
アニメーション映画の背景美術にスポットを当てた、ユニークな展覧会が金沢で開催。その見どころとは?
●【ヘルシンキ】『ヘルシンキ・ビエンナーレ 2023』(〜2023年10月22日)
2021年に始まった現代アートの国際展『ヘルシンキ・ビエンナーレ』。夏のフィンランドの自然とアートが両方楽しめます。
●【ベルリン】『When Animals Become Art. Leiko Ikemura at Feuerle Collection』(〜2024年1月7日)
現代と古典アジアアートに特化したベルリンのギャラリー〈フォイエレ・コレクション〉で、美術家イケムラレイコの『動物がアートになるとき』展がスタート。同館設立者であり、蒐集家としても知られるデジレ・フォイエルレ氏との、妥協のないコラボレーションは必見です。
●映画『わたしたちの国立西洋美術館 奇跡のコレクションの舞台裏』(2023年7月15日〜)
〈国立西洋美術館〉で働く人々の知られざる姿と、日本の文化事業の抱える課題を映し出した作品が公開に。
●【ヴェネチア】『ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展』(~2023年11月26日)
Laboratory of the Future - 「未来のための実験場」をテーマに開催中の『ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展』。今回は総合キュレーターを初のアフリカ系となるレズリー・ロッコが務め、展示も半数以上がアフリカをはじめとする「グローバルサウス」系に。男女比は50:50、展示者の平均年齢も43歳とグッと若返り、時代の変化をリアルに感じる内容になっている。