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東京、丸の内。都市の「すき間」にアートが出現中。

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September 1, 2020 | Design, Architecture, Art, Fashion | casabrutus.com

アーティストの藤元明を中心に、建築家・永山祐子が加わったインスタレーション『ソノ アイダ#有楽町』が東京・丸の内で開催されている。ビジネス街特有の均質化された都市空間と時間、価値観のすき間をアーティストが攻略し、街に異質感をもたらす試みだ。

Akira Fujimoto《2021#Before Daybreak_Yurakucho》2020年。 photo_Koji Tsuchiya

『ソノ アイダ#有楽町』の会場は丸の内仲通りに面する〈国際ビルヂング〉の正面入口横。店舗入れ替え期間の“その間”、藤元明が手掛けるアートプロジェクト〈2021〉とファッションブランド〈ANREALAGE〉とのコラボレーション・ポップアップ展示(~9月6日)と、アートの廃材を回収・販売するアートプロジェクト〈副産物産店〉の"有楽町店"が登場する。

『2021 × ANREALAGE』開催中〜9月6日。

『2021 × ANREALAGE』の展示壁に”漂着ドローイング”で描かれた一部を切り出した絵画作品。Akira Fujimoto《Snap#Drifting line_01》2020年(683x270x40mm)

9月6日まで展示中の『2021 × ANREALAGE』はアーティスト藤元明が手掛けるアートプロジェクト『2021』と、ファッションデザイナーの森永邦彦が主宰するブランド〈ANREALAGE〉のコラボレーション展示。

「『2021』は、2020年に予定されていた東京オリンピック以後の未来を問うアートプロジェクトです。しかし新型コロナウイルス感染拡大による東京オリンピックの延期決定によって、"2021"にはポストオリンピックとはまだ別の、新たな文脈が与えられることとなりました」と藤元は述べている。

今回、世界的な問題となっている廃棄漁網から再生ナイロン糸をリファインバースの協力のもと開発、藤元と森永共同でドローイング作品やリサイクルTシャツを制作した。

『副産物産店 有楽町店』9月11日〜10月4日。

アーティスト、ジュエリー作家などさまざまな作家とコラボレーション。

9月11日から始まる『副産物産店 有楽町店』は2人の美術家・矢津吉隆と山田毅が2017年に立ち上げた京都発のアートプロジェクト〈副産物産店〉の東京初“出店”。京都を拠点にするアーティストたちの制作過程で生まれる廃材を“副産物”と呼び、それらを回収・加工した“副産加工品”を生産・販売することで資材循環の仕組みをつくり、ものの価値・可能性について考える。

これまでに関西圏での展示・販売や沖縄の芸術祭への参加、また7月には工房併設型のショップ〈kumagusuku SAS〉を新たにオープンするなど、いま注目を集めているプロジェクトだ。

『ソノ アイダ#有楽町』

東京都千代田区丸の内3丁目1-1 国際ビルヂング1F。 『2021 × ANREALAGE』~9月6日(土日11時〜)。無休。 『副産物産店 有楽町店』9月11日〜10月4日。13時〜19時(土日祝11時〜)。月曜・火曜休。

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