January 21, 2020 | Architecture | casabrutus.com
独自性に富んだ建築作品を生み出している若手建築家ユニット〈増田信吾+大坪克亘〉の個展『それは本当に必要か。』が、〈TOTOギャラリー・間〉にて開催中。
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〈増田信吾+大坪克亘〉は2007年から東京を拠点に共同で設計をスタートした、注目の若手建築家ユニットだ。初期の代表作《躯体の窓》や第32回吉岡賞を受賞した《リビングプール》により高い評価を受け、建築界の注目を集めた。
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敷地のなかで、「場」に大きく影響する境界や窓、躯体、基礎といった部位に着目。客観的に対象と対峙しながら、彼ら独自の大胆な解釈で、「場」を作り上げる。その創作の過程においては、「場」で営まれる生活や周辺環境に対しても細やかな「観察」と「診断」を実施。「場」に大きく寄与する対象を的確に見極め、設計すべき「計画」へと導いていく。周囲と溶け込みながらも強い存在感を与える2人の建築は、私たちの既成概念をくつがえし、日頃見慣れた風景が違って見えるような新鮮な感動を与える。
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今回の個展では、〈増田信吾+大坪克亘〉の初期の作品から《始めの屋根》《街の家》《つなぎの小屋》《庭先のランドマーク》などの近作までの設計過程を敷地模型やモックアップにより紹介。これまでの実践において、“本当に設計すべきこと” をどのように見出し、環境の中で定着させていくのか、両氏の探求の軌跡をたどる。