June 4, 2019 | Design, Architecture, Travel | casabrutus.com
インテリアスタイリストが街で見つけた素敵な空間を紹介する連載第7回目は、バリの〈デサセニ〉。インドネシアの島々から移築されたアンティークの木造家屋に宿泊できる、チャングー地区にある小さな村のようなリゾートです。
こんにちは。今回は世界中からサーファーが集まるビーチエリアとしても人気のバリのチャングーにあるリゾート、〈デサセニ〉をご紹介します。
インドネシア語で “デサ” は村、“セニ” は芸術の意味。つまり「芸術の村」というコンセプトで作られたリゾートで、田んぼ沿いの道を抜けて辿り着くエントランスから敷地内に入ると、手入れの行き届いた緑豊かな土地にヴィラが点在し、まるでのどかな村の中にいるような感覚に。
宿泊施設となっているヴィラは、それぞれインドネシア各地の島々から移築され改装を施したアンティークの木造家屋で、インテリアとして飾られている家具や調度品にもバリの古い工芸品が多く、それらを見るだけでもかなり楽しめます。
家具や建具に用いられている、量感のあるプリミティブな造形のウッドと、色鮮やかなテキスタイルやペイントは、華美になり過ぎない心地よいバランスで組み合わされ、スタイリングの参考になる部分もたくさん。
敷地内には、周囲にサンベッドの置かれた塩水プールや、オーガニックでヘルシーな食材を使った伝統的なインドネシア料理も楽しめるレストランがあるほか、アクセサリーやウェア、雑貨などを購入できるギフトショップも営業しています。今回の滞在ではギフトショップに並んだインドネシアの特産品の布「バティック」に気に入った柄が見つかり購入しました。
見どころや楽しみがいのある要素がぎっしりと詰まった〈デサセニ〉ですが、毎日受けられる本格的なヨガスクールがあるところも大きな魅力でした。ヨガ経験ゼロ、全くの初心者の自分でしたが、記念として人生初のヨガスクールに参加。爽やかな風が吹き抜けていく、屋根と柱のみのオープンエアの建物となったスタジオで、無心になって気持ちのよい汗をかかせてもらいました。
ビーチや美しい田園の風景も印象に残ったチャングー地区は、近年多くのリゾートやレストラン、セレクトショップなどがオープンしている注目のエリア。〈デサセニ〉を拠点にして周辺の散策に回るのもおすすめです。