November 10, 2018 | Architecture, Travel | window on the world
水盤の上に浮かぶように立つ複数の建築。水面に映り込む様はまるでウユニ塩湖を思わせるが、ここは山形・庄内。坂 茂が手がけた初のホテル〈ショウナイホテル スイデンテラス〉である。
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共用棟、宿泊棟、スパ棟からなる施設を設計するにあたり、坂がもっとも重要と考えたのは、水田の景観をランドスケープとして残すこと。結果、木を多用した混構造2階建ての建築群が完成した。
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ギザギザ屋根が印象的な折板構造を採用することで、16.5M×70Mの大空間を実現した共用棟などデザインの異なる各棟を結ぶのはガラス張りのブリッジ。移動するたび、周囲の田園風景も表情を変える。館内には、紙管を使った造作家具や、居心地のよさを追求した仕掛けも多数。「数多くの住宅を手がけてきた経験と、世界中のホテルでの宿泊体験の両方が活かされています」と坂は笑う。
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