October 10, 2018 | Design, Architecture, Travel | window on the world | text_Megumi Yamashita
再開発が進行中のスコットランド北部、ダンディーのウォーターフロント。その中心となるヴィクトリア&アルバート博物館別館が隈研吾の設計でオープンになった。
「街から人を水辺に導き、また風景の一部になるように」と、逆三角形型の巨大な岩が連なったようなフォルムが、川にせり出すように建てられている。ファサードには砂利を混ぜてプレキャストした2,500枚のコンクリートパネルを使用。エントランスから続くホールは「地域のリビングルーム」のイメージで、オーク材のパネルがランダムに内壁を覆う。「コミュニティの中心になるには白い箱ではダメ。心地の良いノイズがある建築を目指した」と隈は言う。
館内にはスコットランドゆかりの建築やデザインの常設ギャラリーがあり、解体保存されていたC・R・マッキントッシュ設計のティールームも再現。見所満載だ。