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モダニズムの巨匠、ジオ・ポンティの回顧展が〈21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3〉で開催。

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March 7, 2025 | Design | casabrutus.com

20世紀イタリアのモダニズムを代表する建築家、ジオ・ポンティ。彼の回顧展『ジオ・ポンティの眼:軽やかに越境せよ。』が、2025年3月19日から3月31日まで、東京・六本木の〈21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3〉で開催予定だ。

アームチェア「D.154.2」(1953-57 Molteni&C Heritage Collection) photo_Frederik Vercruysse

工業化と手仕事を両立させながら、今も人々を魅了し続ける建築家、ジオ・ポンティ(1891〜1979)。ミラノの〈ピレリ高層ビル〉をはじめとする建築作品から、世界一軽い椅子と称される〈スーパーレジェーラ〉まで、そのデザインは建築から家具、工業製品に至るまで多岐にわたる。さらに近年、ポンティの知られざる名作家具やプロダクトが復刻され、その多彩な魅力は改めて注目を集めている。

1960年にミラノに竣工した〈ピレリ高層ビル〉©Gio Ponti Archives - Archivio Storico Eredi Gio Ponti

ポンティは87年の生涯で二つの世界大戦を経験し、ウィーン分離派、イタリア合理主義、モダニズムといった時代の潮流を超えて、建築、プロダクト、グラフィックと幅広い領域で「眼」を追求し続けた。本展では、そんな彼の「部分から全体を統合的に捉える眼」に着目し、ミラノ・デッツァ通りの自邸のためにデザインした家具を中心に展示する。

アームチェア「D.153.1」(1953 / 2012, Molteni&C Heritage Collection)
コーヒーテーブル「D.555.1」(1954–55/2012, Molteni&C Heritage Collection)
1927年にリチャード‧ジノリで制作された磁器作品《天使像》。愛知県陶磁美術館蔵。

キュレーションを手がけたのはデザインジャーナリストの田代かおる。会場では〈モルテーニ〉によって復刻されたアームチェア、コーヒーテーブル、ブックシェルフをはじめ、床に大胆に取り入れられたセラミックタイルの再現など、ポンティ独自の空間世界をインスタレーションとして体感できる。会場構成はトラフ建築設計事務所、スタイリングは川合将人が手がけた。

約70年を経てもなお、新鮮な魅力を放ち続けるポンティの世界を紐解く展示に、ぜひ足を運びたい。

Gio Ponti ポートレイト ©Gio Ponti Archives - Archivio Storico Eredi Gio Ponti

『ジオ‧ポンティの眼:軽やかに越境せよ。 Lo Sguardo di Gio Ponti: Attraversare i Conni con Leggerezza』

2025年3⽉19⽇〜3⽉31⽇。〈21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3〉東京都港区⾚坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン‧ガーデン。10時〜19時。休館⽇ 2025年3⽉25⽇。⼊場料無料。


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