あいみょんとドラえもんがローマに!? あいみょんが描いた夢のスケッチの世界に入り込みました。

March 6, 2025 | Culture, Design, Travel | window on the world

あいみょんとドラえもんがローマを観光中!? ティエレ川に架かる〈サンタンジェロ橋〉や街のシンボル的存在〈コロッセオ〉を巡りながら、あいみょんのドラえもんへの溢れる愛を語って頂きました。

帝国時代の歴史が今も強く息づくローマの街並みで、ひときわ目を引くまあるい体の……ドラえもん?!　通りかかる国籍も年齢もバラバラな人々も「DORAEMON！！」と興奮気味に見学していく。

あいみょんがドラえもんとイタリアの首都に降り立ったのは、2025年3月7日に公開される『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』で、主題歌「スケッチ」と、挿入歌「君の夢を聞きながら、僕は笑えるアイデアを！」を担当したから。ドラえもんとのび太たちが絵画の中に入り込んで冒険が展開する本作中の街並みは、イタリア各地を取材して描いたものなのだそう。作品に縁のあるこの街で、イタリアの子ども達を招いたワールドプレミア試写会が開催され、あいみょんもドラえもんと一緒にこの試写会に参加したのだ。小さな頃からドラえもんファンだったというあいみょんにとって、この経験はどんなものだったのだろう？　

──そもそも『ドラえもん』の大ファンだとか？

「そうなんです！　いつから好きだったか分からないほど身近で、大好きな存在。その映画版の主題歌を担当することはシンガーソングライターとしての大きな夢でした。というのも、ドラえもんの声を担当されている水田わさびさんとは、メジャーデビュー前から仲良くさせていただいていて。いつかご一緒できたらどんなにいいかと願い続けてきました。今回のお話が決まったときは、古いファンレターを引っ張り出して読んだりしましたよ。当時からドラえもんが好きで、ファンのみんなもそれを知ってくれていたから、ファンレターにドラちゃんを描いてきてくれるコがけっこういたりして（笑）。その頃のことも懐かしく思い出しました。夢が叶ったことの発表も、だからいちばんにファンの方々の前でしたくて、ツアー中の広島の会場で発表。大号泣してしまいました」

──夢が叶い、そして今回はその映画のご縁でローマへやってきたというわけですね。

「はい、ヨーロッパ自体が初めてです。ローマやイタリア各地で取材して作っただけあって、映画を思わせる街並みがそこかしこにあり、本当にきれいでした。ドラちゃん、わさびさんと一緒にローマでのプレミア試写会にも参加させていただきましたが、皆かなり自由に映画を見ていていて！　子どもたちからドラえもんコールが起きたり、試写が終わるとスタンディングオベーションが巻き起こったり。ドラえもんのそばから離れない子どもがいたのもかわいかったなあ。街の中を一緒に歩いている時も『ドラえもん！』って声をかけられて。世界中で愛されてるんだなってうれしくなりました」

──ドラえもんの人気の秘密ってなんだと思いますか？　

「丸いものってどんな人でも好きになるのかな？　絵描き歌の『まーるかいてちょん、まーるかいてちょん』の言葉の通り、丸の組み合わせで出来上がっていて。ふくよかで温かく、優しい感じ。デザインって偉大ですね。ただ、でも意外と毒舌だったり、冷たい表情をしたり、わんわん泣いたり。ロボットなのにとっても表情豊かで、愛おしくなります」

──シリーズスタートから45年の節目になる今回の映画『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』をご覧になっていかがでしたか？

「しずかちゃんがパワーアップして大活躍したのに驚いたり、敵が強すぎて心底ヒヤヒヤしたりと、いろんな感想はあるんですけれど、特にのび太のパパの言葉には感動しましたね。絵の世界に入り込んで冒険をするので、絵を描くことがキーになっていて。パパの言葉を通じて、なにかをつくることの喜びとか、つくる時に大切にすべきこととかも教えてもらった気がします。主題歌に加えて挿入歌も担当させてもらえることになって。ドラえもんへのこれまでの気持ちを詰め込んで書き下ろしました。今回の映画に連れてきてもらった冒険が終わったら、わたしはまたいちファンに戻ってドラえもんを応援します。未来からやってきたドラえもんが私の夢を叶えてくれて、その夢は、今度はまた未来に私を連れてってくれる。ドラえもんを好きで本当によかったな！」

●あいみょんが手にしている、Casa BRUTUS特別編集『大人も読みたい藤子・F・不二雄100』発売中！

あいみょん

あいみょん　シンガーソングライター。兵庫県西宮市生まれ。公開中の『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』の主題歌「スケッチ」と、挿入歌「君の夢を聞きながら、僕は笑えるアイデアを！」を担当。