November 22, 2024 | Design, Art | casabrutus.com
2000年代初頭に東京のデザインシーンを揺り動かしたイベントがついに再始動。彼らが変革をもたらしたいと考える、デザインの“潮目”とは?
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1997年にはじまった『東京デザイナーズウィーク』を皮切りに、『HAPPENING』『東京デザイナーズブロック』『MIST』『DESIGNTIDE TOKYO』『100%デザイン東京』と、1990年代後半から2000年代初頭にかけての東京は、次々にデザインイベントが巻き起こる精力的な時代だった。
多くのイベントは、メーカーやショップのプロモーションを意識したトレードショーに近いものだったが、デザイナーの活動に主体を置いた『DESIGNTIDE TOKYO』は、しっかりと熱量を持ったコンテンポラリーデザインに触れられる場として、海外のメディアからも注目される骨太のイベントだった。
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そんな『DESIGN TIDE TOKYO』は「新たなビジョンと創造する力をもって、次のステージを準備したい」という宣言とともに、2012年に突然休止。そこから12年の時を経て、この年末に再び活動を再開すると発表した。
再始動する『DESIGN TIDE TOKYO 2024』では、ジャンルを超えたクリエイターが空間を共有し、作品を発表することで、改めて「デザイン」という言葉の定義を超えて思考したいという思いとともにプログラムを構築。MAIN EXHIBITION、企画展『描像するサテライト』、トーク、マーケットといった4つのコンテンツを展開していく。
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「MAIN EXHIBITION」では、柴田文江、二俣公一といった日本のトップクラスのデザイナーから若手、さらに韓国、台湾、スウェーデン、イギリスの海外勢など、公募と推薦によって選出された世代や領域を超える32組が出展。
一方で、アーティストの太田琢人がキュレーションを担当する企画展『描像するサテライト』では、アーティストやデザイナーの個人に根ざす「作品を生み出す動機の深さ」を考察。これから先の活躍が期待される次世代の8名が一堂に集結する。
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さらに期間中は、世界を舞台に活躍する起業家やキュレーター、編集者といった多彩なゲストを会場に招き、多角的な意見交換を行う公開収録型のトークセッションも開催。また、CIBONEのチーフバイヤーを務める今川拓人が企画・運営を担当するマーケットでは、デザイナーのプロダクトから一点もの、プロトタイプやクリエーションのもととなる発想のかけらまでを販売するスペシャルマーケットもオープン。アートブックを扱う〈twelvebooks〉による選書も並ぶ。
長い沈黙の先に我々が目にする、デザインの潮目の変化とはどんなものなのか。大いに期待したい。
『DESIGNTIDE TOKYO 2024』
〈日本橋三井ホール〉東京都中央区日本橋室町2丁目2-1 コレド室町1。2024年11月27日~12月1日。11時〜20時(最終日は〜17時)。入場料:1日券 2,000円、学生 1,000円。5 日通し券 3,000円、学生 2,000円。 ※中学生以下無料