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中本純也の作る、色気のある白磁鉢。深さのあるボウルで混ぜるタイプのカレーを。【今日の逸品】

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November 12, 2024 | Design, Food | 今日の逸品 | casabrutus.com『家カレーをさらにおいしく! 真夏のカレー皿10選。』より

カーサ ブルータスの人気企画「10選」シリーズから、こだわりの逸品をジャンルレスに日替わりでご紹介します。

中本純也の白磁鉢

土の味わいやろくろの跡がうっすら感じられる中本純也の白磁鉢。ボウル部分に深さがあるので、ごはんとカレーを混ぜながら食べるタイプがぴったり。白磁アフガンボウル。約φ21.5×H5㎝ 8,800円。●copse TEL 03 6913 1544。
窯の中でうつわを重ねて焼く時、うつわとうつわの間に土の粒をかませるため、焼成後に「目跡」が残る。それを残して仕上げるのが中本の手法。
とろんとなめらかな表面に残る、針の先でつついたような“ピンホール”も味わい深い。釉薬をかける時に生地についた有機物が、高温で焼かれて小さなへこみになるという、手仕事ならではの現象だ。

薪の窯で焼き抜いた力強さと、白磁らしい端正な美しさ。和歌山県の龍神村に工房を構える中本純也の白磁には、うつわを使う喜びがいっぱい詰まっている。まず丈夫で扱いやすく盛りやすい。なめらかな釉薬の表面にはピンホールと呼ばれる小さな穴がポツポツと残っていて、それがたまらなく趣深い。白いうつわは数多あれど、こんなに色気のある白はなかなかないと思えるほど。

どんな料理が似合うか考えながら形をつくることも多い、と中本は言う。深さのあるボウルと幅広のリムが特徴の「アフガン鉢」は、他民族国家アフガニスタンの食卓――野菜と羊肉を鉄鍋で煮込んでナンを添えた料理など、カレーに近いものもある――を思い浮かべて作ったもの。とろとろ半熟卵をのせたドライカレーも合うし、具だくさんのスープカレーも似合うはず。

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