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京都最古の禅宗寺院の塔頭〈両足院〉で見るエリザベス・ペイトン。日本では7年ぶりの個展です。

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August 16, 2024 | Art, Architecture, Travel | casabrutus.com

京都最古の禅宗寺院の塔頭、〈両足院〉でエリザベス・ペイトンの個展が開かれます。日本でまとまった数の作品が見られるのは7年ぶり。秋の京都で現代美術を味わってみませんか?

エリザベス・ペイトン《First Drawing of Paul (Paul Olivennes)》 2023 © Elizabeth Peyton Courtesy the artist and David Zwirner

〈両足院〉は京都最古の禅宗寺院の塔頭寺院。通常非公開だが、坐禅体験などで公開されることもある。近年では現代美術の展示が行われることも多い。その〈両足院〉でアメリカの画家、エリザベス・ペイトンの個展が開かれる。2017年の『エリザベス・ペイトン:Still life 静/生』(原美術館)以来、日本では7年ぶりになる個展だ。

ペイトンはロックスターや偉大なアーティスト、歴史上の人物、親しい友人などのポートレイトで知られる。モデルとなる人物はそれぞれに彼女にインスピレーションを与えてくれる存在だ。近年では独特の空気感が漂う静物画も手がけている。

エリザベス・ペイトン《The Man in Me (Bob Dylan)》 2023 © Elizabeth Peyton Courtesy the artist and David Zwirner

今回の展示には彼女自身が厳選した絵画のほか、インクによる作品、ドローイング、版画などが並ぶ。素材や技法の違いによる多種多様なテクスチャーを味わえる。

会場の〈両足院〉からは四季折々に表情を変える枯山水庭園の方丈前庭が臨める。展覧会タイトルの「白露」は二十四節気の一つで秋分の日の前、ちょうどこの個展が開かれる時期にあたる。移りゆく秋の空を眺めながら、ペイトンの繊細な筆跡を堪能したい。

『エリザベス・ペイトン:daystar 白露』

〈両足院〉京都府京都市東山区小松町591。2024年9月8日〜24日。13時〜17時(最終入場は16時30分まで)。拝観料 1000円。

エリザベス・ペイトン

1965年生まれ。ニューヨークで学び、現在はニューヨークとパリを拠点にしている。ナショナル・ポートレート・ギャラリー(ロンドン、2019年)、ユーレンス現代美術館(北京、2020年)、ローマ・フランス・アカデミー(ローマ、2017年)など個展多数。今回の個展では関連の出版物も刊行予定。 撮影:Yan Chuan

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