July 22, 2024 | Design | casabrutus.com
食卓に“どうぶつ”がいると、思わず頬がゆるんでしまう。食器としてだけでなく、小物入れやオブジェにしたりしても、かわいらしさ抜群。そんな動物モチーフの器たち10選が集合。贈り物にもどうぞ。
●表情がなんとも愛らしい〈セラミック・ジャパン〉の《アヒル》
![](http://wp2022.casabrutus.com/wp-content/uploads/2024/07/0704_10sendoubutsu_1312_1.jpg)
うつむいたアヒルの頭をハンドルにしたユーモアたっぷりのシリーズは、発売から40年以上愛されているロングセラー。瞳は一つひとつ手作業で描かれているので、よく見ると微妙に表情が異なる。ちょっとミルクがかった白いマットな質感と、鮮やかな黄色いくちばしの組み合わせが温かみをもたらしてくれる。磁器製なので清潔感があり、特に朝食にぴったりのシリーズだ。子どもへのプレゼントにも喜ばれそう。
問い合わせ:セラミック・ジャパン
●森の動物たちが生き生きと表現された〈ボルダロ・ピニェイロ〉の《バスク》
![](http://wp2022.casabrutus.com/wp-content/uploads/2025/07/0704_10sendoubutsu_1312_4.jpg)
芸術家ラファエル・ボルダロ・ピニェイロによって、1884年に開窯された、ポルトガルを代表する陶器メーカー〈ボルダロ・ピニェイロ〉。自然をモチーフに動物をはじめ、草花や木々などが立体で表現されている。木製テーブルの上でフルーツやサラダをのせて、森の風景を再現してみては。型起こしから色付け、仕上げまで熟練の職人によるハンドクラフトによって製作されている。
問い合わせ : ザリーンジャパン
●程よくリアルなニワトリがユニーク。〈メイソンキャッシュ〉のヘンネスト。
![](http://wp2022.casabrutus.com/wp-content/uploads/2025/07/0704_10sendoubutsu_1312_8.jpg)
1901年に設立された、イギリスの老舗キッチンウェアメーカー〈メイソンキャッシュ〉によるヘンネスト。常温卵を入れるための容器で、イギリスではポピュラーなアイテム。カゴの上で親鳥が卵を温めている形で、卵入れとしてだけでなく小物やお菓子入れ、玄関の鍵入れとしても愛用されている。ファンシーすぎないリアルなフォルムが大人なインテリアにもマッチして、生活スタイルに合わせて楽しむことができる。柄付けは3種類。
問い合わせ : アメリカンディールスコーポレーション
●ガラスの動物が繊細でかわいらしい〈イッケンドルフ・ミラノ〉の食器たち。
![](http://wp2022.casabrutus.com/wp-content/uploads/2025/07/0704_10sendoubutsu_1312_11.jpg)
20世紀初頭にドイツで誕生し、1990年代からイタリア・ミラノを拠点としているガラスブランド〈イッケンドルフ・ミラノ〉の、小さな動物が密着したガラスシリーズ。デザインしたのは、アレッサンドラ・バルデレスキ。水に注ぐと浮いているように見えるタンブラーや、ステムに動物があしらわれているボウルなど、物語に登場するような動物たちは、食卓の話題になること間違いなし。使わないときは窓辺に飾っておいてもかわいい、実用的でありながら、アートのようでもある、ユニークなアイテムだ。
問い合わせ : ギャラックス貿易
●じーっと見られるのが癖になりそう。〈クエイル・セラミックス〉のテーブルウェア。
![](http://wp2022.casabrutus.com/wp-content/uploads/2025/07/0704_10sendoubutsu_1312_15.jpg)
陶芸を学んだデビー・ビーバーが立ち上げた、イギリスのブランド〈クエイル・セラミックス〉。動物の手描きセラミックブランドとして20年以上の歴史を持つ。今回、セレクトしたのはジャグとソルト&ペッパー。伝統的なイギリスのデザインを現代的にアレンジして、一見、奇抜ながらも、日常の食卓にも不思議とマッチ。野生から家畜、ペットまで、さまざまな動物が揃っているので、お気に入りを見つけたい。型によっては1年以上かかって作るものもあり、すべてにハンドペイントが施されている。
問い合わせ : Duna Pearl
●シンプルな魚モチーフが涼しげな、リサ・ラーソンの食器。
![](http://wp2022.casabrutus.com/wp-content/uploads/2025/07/0704_10sendoubutsu_1312_19.jpg)
3月に亡くなった、スウェーデンの陶芸家リサ・ラーソンの魚のプレート。1958〜60年代にかけてデザインされたものを日本サイズに合わせて有田焼で復刻。STIM(=魚の群れ)という名前がつけられ、涼しげなブルーが、夏の料理にも映える。細長い小皿にはミニトマトやキュウリを並べたり、中皿には冷やし中華など麺類を。ボウルには冷製スープなどを入れて、暑い夏を爽やかに乗り切りたい。
問い合わせ : トンカチ
●伝統工芸にも、動物を発見!〈武井工芸店〉の鳩をモチーフにした砂糖壺とボンボン入れ。
![](http://wp2022.casabrutus.com/wp-content/uploads/2025/07/0704_10sendoubutsu_1312_22.jpg)
色とりどりの木彫りの鳩が砂糖壺とボンボン入れに。信州善光寺の門前に店を構える〈武井工芸店〉は明治26年創業、131年の歴史を持つ。この鳩のポットは1919年に現・上田市で始まった、洋画家・山本鼎が提唱した農民美術のひとつ。長野県指定の伝統工芸品として、誕生から60年以上たった今でも、観光客から地元の人まで多くの人に愛されている。砂糖壺は、鳩の尻尾がスプーンの柄になっている。これらのほか、楊枝立てやスティックシュガー入れなどのバリエーションも。
問い合わせ : 武井工芸店
●つぶらな瞳がたまらない!〈上出長右衛門窯〉の犬と猫の器。
![](http://wp2022.casabrutus.com/wp-content/uploads/2025/07/0704_10sendoubutsu_1312_25.jpg)
ワンニャン好きの心をわしづかみにする、九谷焼〈上出長右衛門窯〉の《白狗向付》と《犬盃》、《猫盃》。《白狗向付》は、六代目の上出惠悟の夢に現れたという白い犬を向付にしたもの。大量生産のできない型打ちと呼ばれる技法にて製作されている。《犬盃》と《猫盃》は、盃のなかにちょこんと犬や猫が鎮座。顔は絵付け職人による手描きで、キリリとした表情を見せる。酒を注ぐと顔を覗かせ、その姿は、まるでお風呂に入っているかのよう。盃だけでなく、リングホルダーとしても使える。
問い合わせ : 上出長右衛門窯
●白で魅せる上品さ。〈アスティエ・ド・ヴィラット〉の動物モチーフ陶器。
![](http://wp2022.casabrutus.com/wp-content/uploads/2025/07/0704_10sendoubutsu_1312_35.jpg)
フランス・パリを代表する陶器ブランド〈アスティエ・ド・ヴィラット〉の動物作品は、彫刻といってもいい精巧さ。凛々しく上品な顔つきの猫のポット、従順そうな犬のカラフェ、大きく伸びをするライオンのシュガーポットや装飾が施された華やかなエレファントのボックスなど、どれも美しく上質な佇まいだ。しなやかな動物の動きが繊細に表現されたフォルムは、優雅なティータイムに華を添えてくれる。
問い合わせ : ATELIER 表参道
●ティータイムをより癒やしの時間にしてくる〈オッターポッター〉のティーセット。
![](http://wp2022.casabrutus.com/wp-content/uploads/2025/07/O0A7573.jpg)
ニャーと元気よく鳴いているような、英国のロンドンとデヴォン州に拠点を構える〈オッターポッター〉のティーポットとクリーマー。ティーポットは頭が蓋になり、手先からお茶がでてくる仕組み。猫のかわいらしさをギュッと凝縮した、ラブリーな一品だ。イメージソースは、19世紀のイラストレーター、ルイス・ウェインのイラストから。膨大な猫作品を残した彼へのオマージュとしてデザインされたそう。今にも走り出しそうで、テーブルに陽気さを加えてくれる。
問い合わせ : Otter Potter