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YOSHIROTTENが手がけた、レコードバー〈ミュージーアム〉が六本木に期間限定オープン。

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February 25, 2024 | Culture, Design | a wall newspaper

約400日間だけのレコードバー〈ミュージーアム〉。空間デザインを担当したYOSHIROTTENに話を聞きました。

コッパーのロングテーブルが印象的。〈タンノイ〉のスピーカー、〈ガラード〉のターンテーブルなどヴィンテージAV機器にも注目。

夜ごと多くの人で賑わう六本木に突如現れたレコードバー〈ミュージーアム〉。音楽配信などを行うUSENが収蔵する約10万枚のレコードが聴ける場として昨年12月にオープン。内装設計をYOSHIROTTEN率いるクリエイティブ集団YARとTATO DESIGNが共同で担った。

「はじめに “音楽倉庫” をテーマにした空間を作りたいと聞いた時、おもしろいなと思いました。というのも、音楽好きが集まるレコードバーは雑居ビルの地下などわかりにくいところにありますが、ここは繁華街の路面店。せっかくなら扉の奥がどうなっているのかわからない方がワクワクすると思い、入口をシルバーの壁で塞ぎ、店の脇にドアを用意したんです」

ファサードが街のネオンや車のヘッドライトを反射し、妖しく光る。

扉を開くと、外観からは想像のつかなかった、未来的でありながら廃墟のような空間が広がっている。そして、オリジナルで製作した棚には大量のレコードがぎっしり並んでいて、圧倒される。

「〈ミュージーアム〉の最大の魅力は膨大なレコードの数。中にはここでしか聴けない貴重な音源もあり、それを上質なAV環境で堪能することができます。来年2月までの期間限定営業なので、今後別の場所で展開する可能性も考え、大量のアナログレコードを収納でき、どんな空間にも置きやすい什器を作りました。僕にとって音楽は仕事でもプライベートでも切り離せない存在。『いい夜だった』と振り返る時、必ずそこにはいいお酒、いい音楽、いい空間がある。このバーも多くの人にとって、いい夜が生まれる場所であってほしいと思います」

壁の一部は開閉式。外の様子が眺められる。

〈MUSIUM〉

店名は音楽と博物館を合わせた造語。ポップス、ジャズ、ロックなど網羅する音楽ジャンルも幅広い。東京都港区六本木5-2-4 朝日生命六本木ビル1F TEL 080 3505 0694。20時〜翌4時(翌3時LO)。日曜休。

YOSHIROTTEN

よしろっとん 1983年生まれ。東京を拠点にグラフィックや映像、立体、インスタレーション、音楽などジャンルを問わず活動。3月23日まで〈ギンザ・グラフィック・ギャラリー〉で展覧会が開催中。

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