December 16, 2023 | Art, Design | casabrutus.com
カーサが注目する、週末の注目イベントをまとめてご紹介。はじまったばかりの展覧会から会期終了間近の展覧会まで、チェックしてみましょう!
●【愛知】『帝国ホテル二代目本館100周年 フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築』(〜2023年12月24日)

『カーサブルータス』2023年11月号でも特集したアメリカの巨匠フランク・ロイド・ライト。彼の手になる名作であり、解体・移築後の今も建築史に残る〈帝国ホテル二代目本館〉の完成から100周年の節目に合わせ、彼の功績に迫る展覧会『フランク・ロイド・ライト――世界を結ぶ建築』が、12月24日まで〈豊田市美術館〉で開催されています(東京、青森にも巡回)。国内では四半世紀ぶりとなるこの回顧展、模型や写真はもちろんのこと、国内初公開となるドローイングなど約420点を展示。建築・デザイン好きなら見逃す手はありません! 秋深まる会場の様子をレポートします。
●【東京】『梅田哲也展 wait this is my favorite part 待ってここ好きなとこなんだ』(1期:〜2024年1月14日、2期:1月16日〜 1月28日)

〈ワタリウム美術館〉で開かれている梅田哲也の個展はパフォーマンス公演のような展覧会をツアー形式で鑑賞するというもの。予想できない展開が続いて次にどこへ行くんだろう、そんな奇妙な体験が待っています。
●【東京】『伝統のメタボリズム〜様式の変容〜』(2024年1月21日)

2022年に解体された〈中銀カプセルタワービル〉から救出されたカプセルが、展示空間に生まれ変わりました。
●【東京】『倉俣史朗のデザイン─記憶の中の小宇宙』(~2024年1月28日)

どこまでも透明で、浮遊感漂う家具。夢の中にいるような空間を作り出した倉俣史朗の個展が世田谷美術館で開かれています。詩的で、上質なユーモアもある彼のデザインを体感できる展覧会です。
●【東京】吉田ユニ展『PLAYING CARDS』/YUNI YOSHIDA EXHIBITION “PLAYING CARDS”(〜2023年12月25日)

「ラフォーレ原宿」のキャンペーンビジュアルや著名アーティストのビジュアルを手がける人気アートディレクター・吉田ユニ。開催中の個展で発表した新作は、なんと1枚1枚すべてを撮り下ろしたトランプだ。
●【東京】『坂本紬野子 作品展』(〜2023年12月28日)

まるで植物や野菜のような、はたまた建築物のような。日常で目にしたさまざまなものから着想を得て生まれた有機的な形と柔らかな色をまとった彫刻家の坂本紬野子(ちのこ)さんの作品。自由が丘の〈イデー〉で展覧会がはじまりました。
●【群馬】アーツ前橋 開館10周年記念展『ニューホライズン 歴史から未来へ』(〜2024年2月12日)

群馬県前橋市の公共美術館〈アーツ前橋〉の開館10周年を記念した『ニューホライズン 歴史から未来へ』展が開催中。メイン会場の〈アーツ前橋〉を中心に市内各地にも作品が並ぶ、いわば芸術祭のようなスケール感が特徴の本展。その見どころをレポートします。
●【アムステルダム】『Pokémon at the Van Gogh Museum』(〜2024年1月7日)

開館50周年を記念したポケモンとのコラボレーションで話題騒然の〈ゴッホ美術館〉。その企画意図とは?
●【石川】『DXP(デジタル・トランスフォーメーション・プラネット)―次のインターフェースへ』(〜2024年3月17日)

この惑星はデジタルで覆われている。そこで生まれるアートは私たちをどう変えていくのだろう? 「DXP(デジタル・トランスフォーメーション・プラネット)―次のインターフェースへ」はデジタルとアートとの関係からこの星の行方を探るもの。宇宙船のような建築の〈金沢21世紀美術館〉で開催中です。
●【映画】『春の画 SHUNGA』(2023年11月24日〜)

ただの ”エロいアート” ではない春画の魅力に迫った映画『春の画 SHUNGA』が2023年11月24日より公開される。平田潤子監督に話を聞いた。
●【大阪】『SIMON HANTAÏ - FOLDING』(~2024年2月4日)

「フォールディング」(折り畳み)と呼ばれる独特の技法で生み出された “幻の画家” シモン・アンタイの作品。偶然の絵画が〈エスパス ルイ・ヴィトン大阪〉に現れました。
●【広島】『シャルル・ムンカ“Tameshigaki (entre les lignes)”』(〜終了日未定)

サポーズデザインオフィスの広島事務所が移転し、オフィス機能だけでなく食事エリアやギャラリー/イベントスペース、さらにはサウナも内包する複合施設〈猫屋町ビルヂング〉が誕生。2Fのイベント&ギャラリースペースではフランス人アーティスト、シャルル・ムンカの展示を開催中。
●【東京】『大巻伸嗣 Interface of Being 真空のゆらぎ』(〜2023年12月25日)

光や風に満ちた空間を歩いていくと、次々に異なる景色が現れる。東京・六本木の〈国立新美術館〉での大巻伸嗣の個展には観客を包み込むようなダイナミックな作品が並びます。闇と光がせめぎあう、ここでしか味わえない空間です。
●【京都】AMBIENT KYOTO 2023(〜2023年12月31日/会期延長)

秋から冬への進行が日に日に深まるこの時期に、京都で『AMBIENT KYOTO 2023』が開催中だ。今年2回目を数えるアンビエント・ミュージックの祭典で、2ヶ所にわたってコーネリアス、バッファロー・ドーター、山本精一、そして坂本龍一 + 高谷史郎による音と映像、光のインスタレーションが展示されている。
●【ロンドン】『Hiroshi Sugimoto: Time Machine』(〜2024年1月7日)

その多才な活動ゆえにもしかしたら知らない読者もいるかもしれないが、現代美術作家の杉本博司の創作活動の原点は写真である。50年前、新人、杉本の「ジオラマ」シリーズ2点が〈ニューヨーク近代美術館〉にコレクションされた。以後、「劇場」「海景」「建築」などなど、写真史に残る名作を生み出してきた。写真各シリーズを網羅した展覧会『Hiroshi Sugimoto: Time Machine』がロンドンで始まっている。
●【山梨】『山梨国際芸術祭 八ヶ岳アート・エコロジー2023』(〜2023年12月20日)

間近に八ヶ岳や南アルプス、少し遠くに富士山をのぞむ山梨県北杜市は、クリエイターの移住先としても人気のエリア。そんな同市に点在するいくつかの施設を舞台にした『山梨国際芸術祭|八ヶ岳アート・エコロジー 2023』が、11月5日からはじまる。
●【千葉】『青木野枝 光の柱』(〜2024年1月14日)

千葉の〈市原湖畔美術館〉で開かれている青木野枝の個展『光の柱』。場との関係性を色濃く漂わせる会場には酷暑の中、鉄の“溶断”を続けてできあがった傑作が並びます。
●【東京】『即興 ホンマタカシ』(〜2024年1月21日)

約10年ぶりに美術館での個展が開催されるホンマタカシ。展示のコンセプトやこれからの写真について聞きました。
●映画『アアルト』(2023年10月13日〜)

建築、インテリアデザインの分野で活躍し、北欧デザインを代表する1人であるアルヴァ・アアルト。彼が歩んだ78年の生涯を、各年代の代表作や象徴的な出来事とともに振り返る映画『アアルト』が公開となる。
●【東京】『アニッシュ・カプーア Anish Kapoor』(〜2024年3月29日)

半世紀以上前に建てられた宮脇檀による画期的な住宅がギャラリーとして再出発。畳の部屋でアニッシュ・カプーアの作品が鑑賞できます。
●【東京】『L>espace)(...』(〜2024年1月8日)

今年4月に〈草月会館〉で行われた展示も記憶に新しいエヴァンスの最新個展が〈エスパス ルイ・ヴィトン東京〉で開催。
●【東京】『“おかえり” New layout at Karimoku Commons Tokyo』(〜2024年3月末)

東京・西麻布の〈カリモク コモンズ トウキョウ〉で、〈MAS〉の新作をはじめ、各コレクションから新製品、新塗装色などの家具が展示されています。この空間スタイリングを手がけたのはインテリアスタイリストの作原文子。展示に先立ち、作原は縁の深いデンマーク・コペンハーゲンを訪問し、スタイリングのための買い付けを行いながら、インスピレーションを深める時間を過ごしました。その旅の一端をお届けします。
●【愛媛】『道後アート2023 クラフトミュージアム』(〜2024年2月29日)

松山・道後温泉地区で開催中の『道後アート2023』にて、新プログラム『クラフトミュージアム』がスタート。愛媛のクラフト/伝統工芸をテーマに、クリエイターによるポップアップショップとアーティストによる作品展示の、2つの企画が行われる。インテリアスタイリストの作原文子と〈マリメッコ〉や〈アラビア〉で活躍したデザイナー・石本藤雄のコラボアイテムなど、ここでしか出会えないアイテム/作品が集結!
●【ベルリン】『When Animals Become Art. Leiko Ikemura at Feuerle Collection』(〜2024年1月7日)

現代と古典アジアアートに特化したベルリンのギャラリー〈フォイエレ・コレクション〉で、美術家イケムラレイコの『動物がアートになるとき』展がスタート。同館設立者であり、蒐集家としても知られるデジレ・フォイエルレ氏との、妥協のないコラボレーションは必見です。
●映画『わたしたちの国立西洋美術館 奇跡のコレクションの舞台裏』(2023年7月15日〜)

〈国立西洋美術館〉で働く人々の知られざる姿と、日本の文化事業の抱える課題を映し出した作品が公開に。