$ 0 0 November 22, 2016 | Architecture, Travel | Window On The World | photo_Hélène Binet, Tim Fisher text_Megumi Yamashita ベルギー第2の都市にしてヨーロッパ第2の港を持つアントワープ。こちらの港湾局の建物が、3月に急逝したザハ・ハディドのデザインで完成した。 過去と現在を融合させたザハならではのデザイン。 ドックと川に挟まれて建つ、港が最も栄えた16世紀の様式の旧消防局の建物を修復し、その上に4階建てのガラス張りの新館を増築するというザハらしい大胆なデザインと構造だ。船を思わせるようなフォルムの新館を覆う三角形のガラスが切子面のように光を反射し、アントワープのもう一つの主要産業であるダイヤモンドを思わせる。空や雲の流れゆく様子もガラスに映り込み、建物にさらなる表情を与えている。港と街を望む展望も素晴らしく、ザハがしのばれるパワフルな建築だ。 中にはオフィス、食堂、講堂などがある。 既存の建物の中庭はガラス屋根で覆われたレセプションに。 〈Havenhuis〉 Zaha Hadidplein, 2030Antwerp, Belgium。ツアーあり(公式サイト)。