October 10, 2023 | Architecture, Design, Travel | window on the world
マカオ・コタイ地区の複合リゾート施設〈スタジオシティ〉内に、40フロア以上、557室にわたる〈Wホテル〉が誕生した。
アールデコ調の豊かなディテールをあしらった設計は、ザハ・ハディド・アーキテクツによるもの。デザインのインスピレーション源は、マカオが世界の舞台に登場したきっかけとも言える1950年代に撮影されたハリウッド映画。その時代を象徴する衣装や小道具などの華やかさを感じられる意匠を随所にあしらった。
スイートルームの円形ベッドやポルトガル風のセラミックタイル、アポセカリー(昔の調剤薬局)をイメージしたバーカウンター、そしてファサードの大胆な幾何学模様。4つのレストランとバーではマカオの歴史的背景にある中国とポルトガルの文化を融合した多彩な料理を堪能できる。古き良き映画の魅力とマカオの伝統文化を湛えるホテルだ。